飲み会の翌朝、体調はいかがでしょうか? アルコールは残ってないかな? 自分のアルコール分解能力ってどのくらいか知っていますか? ある程度は把握しておくとよいかもしれません。そこで分解時間の短縮効果があるというトマトジュースや漢方薬を飲んだケースも含めて、アルコール分解時間を検証してみました。



実験方法


①500ml(中ジョッキ1杯程度)のビールを20分かけて飲む → ②条件ごとにサプリなどを摂取 → ③15分後に測定開始 → ④ 15分おきに呼気アルコール濃度を測定 → ⑤0mg/lになったら終了。測定器は中央自動車工業の業務用アルコール検知器「ソシアック・アルファ」を利用。すべて空腹時に実施。


被験者


53歳・男性・体重63kg。1日の平均酒量は缶ビール(350ml)1本程度。


グラフの見方


縦軸はアルコール濃度、横軸は時間(分)を表す。0.15mg/l以上は酒気帯び運転違反となる。


※実験結果は個人差があります。すべてのケースにおいて同様の結果を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。


それではアルコールの分解時間をチェック!


アルコール分解時間まとめ / ビール中ジョッキ1杯分(500ml)


何もしない場合 → 2時間45分



飲酒後、ジュースやクスリなど一切口にせず、純粋にアルコール分解にかかった時間は2時間45分。アルコール分解計算アプリ「AlcCalc」の予想では、500mlビール(210kcal・アルコール20g)の分解は3時間20分だったので、被験者はごく標準的なアルコール分解能力と思われる。0.15mg/l以下には90分でなった。


 


トマトジュースを飲んだ場合 → 2時間45分



グレープフルーツジュースのほうが効果が高いケースがあるようだが、被験者が高血圧のため降圧剤のアムロジピン5mgを服用中のためグレープフルーツはNG。そこで同じく効果があるとされるトマトジュースで実験。お酒を飲んだ翌朝にはいいのかもしれないが、即時効果は「?」だった。


 


五苓散料(漢方)を飲んだ場合 → 2時間30分



「のどが渇き,尿量が少ない方のむくみ、頭痛などに効果がある」とされる5種類の生薬を配合した漢方の「五苓散料(ごれいさんりょう)」(第2類医薬品)。今回の実験では2時間半と最もアルコール分解時間が短くなった。また、グラフの曲線は揺り戻しがなく滑らか。なだらかにアルコール濃度が減少していった。


※本企画は「月刊ラジオライフ2016年6月号」提供記事から一部抜粋・修正したものです。


 


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情報提供元: ミトク
記事名:「 アルコールの分解時間ってどれくらい? トマトジュースや漢方で短縮できるって本当?