株式会社Hakuhodo DY Matrixのシンクタンク「100年生活者研究所」は、20~80代の男女728名を対象に人生100年時代における幸福と子ども心に関する意識調査を実施した。

今回、100年生活者研究所は子ども心が人生100年時代における幸福度にどう影響するのかを調査。その結果、実年齢より精神年齢が若いと感じている人は、そうでない人より幸福度が高い傾向にあることがわかった。さらに調査結果を分析すると、精神年齢が若く、子ども心を持っている大人は共通する3つの特徴「心にもっと素直になる」「創造性やアイデアを大切にする」「失敗すらも楽しむ」があった。
また、当研究所設立時の調査で100歳まで生きたいと考えている人が3割だった結果を踏まえ、「100歳まで生きたい」という気持ちへの影響を調べたところ、精神年齢が若い人のうち、子ども心を持っている人は、そうでない人と比べて1.5倍以上も高くなることが判明した。

 

まず、世代ごとに子どもの頃と現在を比べて、季節イベントを楽しめるかを聞いたところ、「子どもの頃も現在も楽しめている」と回答した人は20代が56.3%で最多。以降、年代が高くなるにつれて割合は低くなり、50代の23.1%が最低となった一方、60代からは再び増加傾向を示した。

世代ごとに実年齢と精神年齢のどちらが若いと思うかを聞いたところ、「精神年齢」の方が若いと答
えた人は最低でも40代の61.2%で、50代以降は年代が高くなるにつれて割合も高い傾向にあった。
最も高かったのは70代以上の82.2%だった。
さらに、実年齢と精神年齢の差を調べると、同様の傾向が見られ、最低の20代は精神年齢の方が2.2歳、最大の70代以上は11.6歳の差があった。

さらに、上記の回答者に現在の幸福度を10点満点で質問したところ、「精神年齢」の方が若い人は7、8点と回答した割合が多いことがわかった。また、「精神年齢」の方が若い人の幸福度の平均スコアは6.40点で、「変わらない」人(5.97点)、「実年齢」の方が若い人(5.65点)と比べて、0.43~0.75点高い結果となった。

同じく上記の回答者に精神面での特徴(とてもあてはまる、あてはまるの合算)を聞きました。その結果、「精神年齢」の方が若い人の割合が高かった項目として、「好奇心が豊か」(65.4%)、「性格が純粋で裏表がない」(62.5%)、「遊び心がある」(58.6%)が挙がり、子ども心を持っている人が多いことが判明。 また、「精神年齢」が若い人に子ども心を感じた経験を自由回答で聞いて分析したところ、「心にもっと素直になる」「創造性やアイデアを大切にする」「失敗すらも楽しむ」の3つが共通していることがわかった。

上記質問の中で精神年齢の方が若いと回答した人に、100歳まで生きたい意向について聞いたところ、子ども心を感じた体験がある人の47.2%が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。一方、子ども心を感じた体験がない人は29.9%にとどまり、1.5倍(17.3ポイント)以上の差があった。

【調査結果に関する研究員コメント:大谷 拓】
これまでの人生80年時代と比べると、人生100年時代は「大人として生きる時間が長くなること」と言い換えられます。その際に大人らしく、「きちんと人生設計をしないといけない」「色々と考えて生きないといけない」など、先が見通せないからこそ正しい100年の生き方を探そうとしてしまいがちかもしれません。また、精神年齢が若いことは「幼い・未熟」という捉えられ方もされてきたと思います。Q4で精神年齢が若い人の回答割合が高かった項目を手掛かりに、“子ども心のある大人”になるヒントを導き出しました。

① 頭で考えすぎず、自分の心に素直になること(楽観的・考えるよりも先に行動する)
② 真面目さや計画性より、創造性とアイデアを大切にすること(好奇心が豊か・遊び心がある)
③ 正しく生きるより、失敗すらも楽しむこと(失敗を恐れずチャレンジする)

クリスマス、年越し、お正月。子どもの頃に経験したことをもう一度やってみたり、サンタクロースにお願いをしてみたり。さまざまな季節イベントを控えている12月、自分の「子ども心」に素直になるピュアマインドを大切にした過ごし方を試してはいかがでしょうか。

【公式HP】
https://well-being-matrix.com/100years_lab/posts/100report231207/

The post “人生100年時代における意識調査” 幸福の鍵は大人らしさに「子ども心」を加えることにあった!? first appeared on YESNEWS | 超肯定的ニュースサイト.
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