「コードギアス Ⅰ」初日が開催!


 劇場アニメーション『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』(監督:谷口悟朗/配給:ショウゲート)初日舞台あいさつが21日、東京・新宿バルト9で開かれルルーシュ役・福山潤、C.C.役・ゆかな、カレン役・小清水亜美、主題歌『赤だけが足りない』を歌うアーティスト・Iris、土屋康昌サンライズプロデューサーが登壇し、司会はサンキュータツオが務めた。


 『コードギアス 反逆のルルーシュ』は超大国ブリタニアの少年・ルルーシュがブリタニア占領下の日本でギアスという絶対的な力を得たことから、仮面の男「ゼロ」として世界を覆す反逆の闘いに身を投じる姿が描かれた作品。本作は2006年から2007年にかけて放送されたTVシリーズ『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』全50話に新作カットを加え再構成、オリジナルスタッフ再集結、全編新規アフレコで贈る劇場3部作の1作目となる。


 この日はあいにくの雨。しかし、雨は本作イベントには縁のあるものだそうで、ゆかなが福山を見ながら「この方とイベントをすると雨が多いんです」と笑うと、福山も「まさに嵐を呼ぶ作品ですね」と、景気良く言い換え、和気あいあいとするなかでイベントがスタート。


 TV放送から約10年。コードギアスという作品がどんな位置づけかという質問が飛ぶと、福山は、「10年って考えると長いんですが、この作品にかかわってからあっという間だった気がするんです。濃さも感じていて、修行だったりする気もするし、苦行だったりする気もするし、ご褒美だったような気もする……と、いろんな気持ちが内包されているんです。それをみなさんに観て頂けたという感動もありますね」と、感慨深げ。


 ゆかなは「私にとってはコードギアスってずっと終わらない旅の途中で、長い本で言ったら、一段落ずつ。ワンフレーズ、ワンシーンずつという感じなんです。そういうところはC.C.とかぶるかなと思っています。一区切りした気持ちではいたんですが、また次のエピソードに行けるんだなと言う気持ちですね」と、しみじみで、小清水は、「この作品が私の声優人生をずいぶん左右したなと思っています。カレンを演じさせて頂いたことにより、戦う役がずいぶん板についたなと思うんです。それもこれもギアスのおかげだなと思います」と、さまざまな思いが去来していたようだった。


 本作は新規アフレコで作られているが、3人とも口をそろえて「できればやめてほしかった(苦笑)」「しんどかった!」「大変だったよね」と、苦労を伺わせる。その理由について福山によると、「みんな同窓会のようにはなるんですけどマイク前に立つと『いまのお前はそうなんだね』と言われているようで怖かったですね」と、穏やかさというよりプロとしての緊張感があったのだとか。


 しかも、10年前と谷口監督の様子が違ったそうで福山は「TVシリーズは常に戦いに来るようなギラギラした感じで入ってきていたんです。その谷口監督が本作ではニコニコして入ってきて、みんなに戦慄が走るんです」と、10年前との違いに思うものがあったよう。


 小清水によると谷口監督からは「『当時をなぞるような必要はありません』と言われて、思い切りやったのに『若く!』と言われて」と、苦笑いだったが、福山もいまの全力をぶつけたところ「限度はあるからね」といさめられたのだとか。ちなみに、その全力状態の福山についてゆかなは「完成形すぎて帝王や魔王のようで私がいらないじゃん……って思うくらいで(笑)。ギアスを渡したら何の心配もいらないくらいで」というほどの演技だったそうだ。


 作品の見どころへは、ゆかなは新規“サービスカット”、小清水はカレンの新しい衣装と、劇中で民衆が合唱している曲だそうで、この曲については「みんなで歌いました」と、実は結構豪華声優陣の歌だったと明かすことも。福山も新規カットでルルーシュがダーツをするシーンを挙げ、小清水とゆかなはその部分がお気に入りなのか何度もジェスチャーして楽しげだった。


 そんなキャスト陣のあいさつする様子を眺めていた土屋プロデューサーは本作の制作経緯へ、「10年の総括でもありますがこの先10年、20年のコードギアスのマスターピースを世に送り出したいという気持ちで作りました」と、明かしたり、Irisは本作の起用が決まっときに「すごく興奮して、一日眠れませんでした。人気アニメの主題歌を歌えると知って、ありがたやーって!」と、喜んだりする姿も見せていた。


 最後に福山から、「感謝、感謝の気持ちでいっぱいです!3部作のアフレコはもう収録しています。ものすごい熱量でやらせて頂きました。大変だと口で言いますが、やってみると本当に大変だったんです(笑)。でも、心地良くて。TVシリーズのときは毎週毎週がむしゃらにやっていたのですが、いまの自分たちがその熱量で壮大な作品をやらせて頂けるというので、気合を入れてこの第1作目を作らせて頂きました」と、思いの丈を口にしつつ、「Ⅱは“ポップコーンと飲み物はLサイズ”で!観て頂ければこの意味が分かると思います」と、2018年2月10日より公開が決定した『コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道』のことも絡めてアピールしていた。


 『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』は公開中!


 ※記事内画像は©SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design ©2006-2017 CLAMP・ST




「コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道」キービジュアル


「コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道」ティザービジュアル


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情報提供元: News Lounge