間伐材から生まれた紙糸にアートを介してサステナビリティを紡ぐアップサイクル「紙糸キャンバス」発表会が、3月12日に開催。Z世代のオピニオンリーダーとして企画に参加したモデル・ラジオナビゲーターの長谷川ミラが登壇した。

神戸市及び一般社団法人アップサイクルは、東京圏において参加者を募り、神戸市内の間伐材等をアップサイクルした紙糸「TSUMUGI」を使い、SDGsの根幹である森林・里山の保全や生物多様性の保全の大切さを伝え、守り育てる共感を生み出す新たな繊維製品の企画を進めてきた。長谷川も企画に参画した、自然環境に触れ、アートや創作活動を介してサステナビリティを紡ぐことをコンセプトに製品化したアップサイクル「紙糸キャンバス」が完成したことが報告された。

同企画の製品は、一般参加者からアイデアを募り選定された。「紙糸キャンバス」が選ばれるまでの過程を、神戸市東京事務所 濱住康弘氏は「参加者を募集するイベントを開き、約30件のアイデア企画をいただきました。アイデアを考えていただくにあたって、ミラさんから寄せていただいたコメントをポイントにして考えていただきました。サステナブルだけだと手を伸ばしてもらえない。金額の点でハードルが高いため。どういうアイテムを作るかより、どういうストーリーを持ったアイテムか。これが重要。どういうプロセスを共有していくのか。プロセスの透明性が消費者の信頼獲得に繋がる。紙糸自体に込められた思い、それをどう出にとっていただいた方に伝えるかをポイントにして選定した」と、長谷川が企画に寄せたコメントを引用して説明。

さまざまなアイデアの中から「紙糸キャンバス」を選んだ理由について、長谷川は「消費だけで終えない。買って終わりではなく、自分の色、思いを乗せることができる。そういう広がりがキャンバスという形で体感できる」と話した。

「紙糸キャンバス」は無地のもの以外にも、2点の作品のアートプリントも発売される。さらに、製品化を記念して長谷川がキャンバスに描いた作品が発表された。

この作品について、長谷川は「美大には行っていたんですけど学んでいたのはファッションであって絵ではないので、本当に(描くのが)苦手だったんです」と吐露しつつ、「筆を使わず絵の具をそのまま乗せて立体感を出したり。多様性という点で、4月には『東京レインボープライド』もありますし」ということで、レインボーな柄の作品にしたと解説。

「紙糸キャンバス」の使用感については、「絵の具がすごく合うキャンバスだと思いました。力強さというか、しっかりと頑丈で弾力を感じました。クセがなく、どんな人でも使いやすいキャンバスだと思います」と語った。

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 「本当に苦手だった」長谷川ミラが「紙糸キャンバス」に描く虹色。アップサイクル製品発表会