今からちょうど100年前、首都圏を襲った関東大震災が発生しました。以降、日本は1995年の阪神・淡路大震災や2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災など多くの地震に見舞われています。近年では数年おきに大きな震災が発生しており、今後30年以内に大規模地震が発生する確率は70%というデータもあります。4つのプレートが重なり合う立地に浮かぶ島国、日本は紛れもなく地震大国と言えるでしょう。

震災に直面した時、多くの人を悩ますのが「電気」です。株式会社G&ECO(東京都中央区:小島盛利代表取締役社長)は4月1日より、ポータブル発電機「ELSONA(エルソナ) GD1600SR」を全国11カ所の販売店に無償貸与。近隣住民が「そこに行けば電気が使える」と安心できるような発電ステーションを設置しました。

あなたのまちの『発電ステーション』MAP

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「あの時、エルソナがあれば」

同社が製造販売しているポータブル電源「エルソナシリーズ」は、東日本大震災を機にプロダクトされたもの。震災当時、発電機はあったもののそれを動かすガソリンや軽油などの燃料が不足していました。燃料不足により、発電機はメンテナンス不足による始動不良や故障による稼働停止という状況に。一方、容器で供給可能なLPガスは早急に復旧。また、地域に分散していたため、非常に有効なエネルギーでした。しかし、当時はLPガスに対応した発電機は存在しませんでした。

「発電機はあるのに使えない」という状況を受けて開発されたのが「エルソナシリーズ」です。本プロジェクトで各地に設置される最新機種「ELSONA GD1600SR」はガソリンだけでなくLPガスにも対応。シリーズ最軽量となる18.5kgというコンパクトさを実現しつつ、LPガスにおける定格出力は1.53kVAとなっており、ほとんどの家電を動かせる仕様になっています。

小島社長は「被災地は本当に真っ暗になる。『あの時、もしエルソナがあれば』という声もあった。まずはプロジェクトの第1弾として、全国11カ所の販売店に提供。MAPで見える化をして発電ステーション近隣住民に安心を届けたい」と話しています。

G&ECOが見据える共助の輪

発電ステーションプロジェクトは今後も拡大する予定。設置場所の増加だけでなく、大学などの公共公益施設にも働きかけています。「弊社は世の中が喜ぶことが利益になると考えている。まずは発電機メーカーとして、製品のブラッシュアップやラインナップの充実を図る。次にIoTを駆使したインフラの確立。そして、有事の際はもちろんのこと平常時から、誰もが簡単にアクセスできて、すぐに使える電力インフラを構築するプラットフォーマーを目指す。」と小島社長。

同社はエネルギーソリューション事業者として、発電ステーション以外にも共助の輪を広げる活動を展開しています。中央区帰宅困難者支援施設運営協議会の準会員として、災害時に発電機や蓄電池による電力を提供。メーカーという枠を超え、人々の安心安全に貢献している企業です。

近い将来、私たちの身の回りには当たり前のようにG&ECOの発電機を設置した発電ステーションがあるかもしれません。万が一の時、それはとても明るい存在となるのではないでしょうか。

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 震災を機にプロダクトされたポータブル発電機。全国11カ所に設置し「災害時にそこに行けば電気が使える」発電ステーションに