“圧倒的フォトスポット”

逆境回顧録 大カイジ展』が満を持してスタートした。本展示では、あの『カイジ』シリーズで描かれる数々の“逆境”がテーマとなっている。

その魅力はなんといっても、本展覧会用に用意されたフォトスポット。カイジワールドの“逆境”場面を再現した数々の実物大フォトスポットは、カイジ大好きな我らが大はしゃぎできること必至! 筆者のようなロクデナシほど没入してしまう作り込みからは、主催の中の人のカイジ愛がひしひしと伝わってくるほどだ。

本記事ではそのフォトスポットの魅力からお伝えしたい。
※注意・本記事の写真および関連動画はメディア取材用に許可をいただいています。(一部を除き)フォトスポットでの動画撮影、原画ブースでの静止画・動画撮影は行えませんのでご注意ください。

入場するや、待ち構えているのは帝愛幹部・利根川氏。ありがたい言葉を我らクズどもに賜っていただける貴重なスポットだ。座して氏の言葉を刻め。

まずここで、自ずの意識をカイジ世界のエスポワール号に飛ばすところから、本展示はスタートする。

先にあるのはエスポワール号内に設置された、ガラス越しの軟禁部屋だ。手前にはすべて再現用のアクリル板があるので、横から入ること。(正面からはぶつかる!)

完全になりきるのであれば、カイジや石田同様、全裸で撮影したいところであったが、その場合は水道橋から国の牢獄へシームレスに搬送されてしまう。着衣で撮影を行おう。

続いては、スターサイドホテルの屋上に設置された鉄骨ステージ。

ギリギリの石田さんを背に、鉄骨を渡ることができる。事前に黒マジックで自分の靴のつま先に、マーキングしておくのがベスト。
屋内は無風ではあるが、なりきれば高所で吹きすさぶ無慈悲な風を感じることができるはずだ。

ホテルに到着も束の間、深紅に染まった一角に鎮座するのは、業火に焼かれた鉄板。そう、焼き土下座のステージだ。

生きながらに焼かれる灼熱。両の手と額からは、焦がれた煙までが吹き出す。利根川ばりの漢気を魅せる時だ。

その先に待ち受けているのは、原画展示。神の手が紡ぎだした生原稿が展示されている。撮影厳禁のエリアなので、網膜にひしと焼き付けるべし。

ハンチョウが満面の笑みをたたえる座敷は立ち入りが禁止されている。カイジとの一騎打ちの場は通路からその姿を眺め、その後の勝負の行方を思い描こう。

“フォトスポット沼”では、地獄の一発台“沼”が完全再現されている。

各時間の15分と45分に、大当たりの光を放つそうだ。(※当たり演出中は中に入っての撮影は不可)

このブースでは沼と対峙している写真を撮影することが可能なので、桃源郷までの茨(いばら)の道のりを思い浮かべながら座してほしい。
ただし、台を叩くのはご法度だ。くれぐれも紳士たれ。

https://youtube.com/shorts/TNBz6PiMyA8?si=a_bYlBGJtJwdTr5L


すぐ近くには、等身大のカイジと一条の姿も見られる。

奥へ進むと、出現するのは麻雀台。村岡との変則ルール麻雀の再現だ。

カイジの手牌──ドラ単騎待ちを倒しながら、「ロン」を絶叫連呼する場面に浸ろう。

https://youtube.com/shorts/pUK-mGhxznA

和也編では、和也の創作小説『愛よりも剣』の“罰”となる二組の「箱」、そして“友情確認ゲーム”『救出』のステージが用意されている。それぞれのエピソードで切迫した立場を想起しながら、決死瀕死の表情を暴露せよ。

体感フォトスポットはこれまでとなるが、大カイジ展への福本先生描きおろしイラストや、フェルトで作成された利根川焼き土下座とハンチョウこと大槻太郎も堪能できる。フェルトフィギュアは「何故、作ったッ……!?」と言いたいほどに柔らかさあふれる、和む出来ばえだ。

そして、いよいよ物販ブースだ。

“悪魔的”な魅惑のグッズ

「狂っている……!」思わずそうつぶやきたくなるようなグッズが羅列している。

『地獄チンチロ茶碗』はピンゾロもしくはシゴロしか出ないグラ賽(ぐらさい:イカサマ用サイコロ)のセットが用意されている。あの場面を完全再現するには間違いないアイテムだ。理屈じゃない。心が震えたなら買うしかない。

「ニンニクと塩と旨みの肉そぼろがやみつき」の『焼き(土下座)肉せんべい』もおかしいだろっ……! 誰の肉だよ……。「車両にも貼れるオリジナルマグネット1枚」が封入されているらしい……。※編注・牛肉のようです。

『カイジキャラクターアクリルスタンド』や『キンキンに冷えてやがるジョッキ』『カイジ名言湯飲み』なんかはまだ、わかる。

『ライフ人形ソフビ』『帝愛ファイナンスセット』『沼 トートバック』『兵藤和尊会長のパーカー』……どうするんだよ、これ……!

和也全力推しのTシャツ、ブルハの名盤を想起させる「未来は僕らの手の中」Tシャツなども見逃せない。

複製原画もこちらで注文可能だ。

水道橋へ走れ

大カイジ展、駆け足でポイントだけ紹介した。カイジ濃度が高いロクデナシたちほど楽しめる場所であることがお分かりいただけただろうか。
『逆境回顧録 大カイジ展』はGallery AaMo(ギャラリー アーモ)にて2024年3月16日(土)~5月12日(日)まで開催される。悪魔的な展示に、浸れ。

逆境回顧録 大カイジ展
期間:2024年3月16日(土)~5月12日(日)【58日間】
時間:11:00~19:00
※最終入館は閉館の30分前まで
場所:Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)
料金:一般(大学生以上 1,900円、中・高校生 1,700円
イープラス( https://eplus.jp/kaiji_ten/ ten/)、 ファミリーマート店舗で販売中
※小学生以下無料。ただし、チケットをお持ちの18歳以上の保護者1名につき、同伴の小学生以下1名まで無料
※再入場不可
主催:逆境回顧録大カイジ展 実行委員会
協力:ヤングマガジン
原作:福本伸行
展覧会公式サイト:https://www.tokyo-dome.co.jp/aamo/event/kaiji_ten.html
展覧会公式X(旧ツイッター):https://twitter.com/kaiji_ten[リンク]

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 灼けつくッ……ロクデナシほど大はしゃぎ!極限勝負の世界に浸れる『大カイジ展』体験レポート