高性能なAI人形の暴走を描くサイコ・スリラー映画『M3GAN/ミーガン』が現在公開中。プロデューサーのジェイソン・ブラム、監督のジェラルド・ジョンストンのコメントをご紹介する。

子どもの心に寄り添い、癒やしと愛を与えるようにプログラムされたAI人形“ミーガン”。しかし、その人形は“愛ゆえ”に暴走し始め、次第におぞましい惨劇を引き起こす――。製作を務めたのは、『パラノーマル・アクティビティ』シリーズに始まり、ゼロ年代のホラー映画のヒット作を続々と送り出している名プロデューサー ジェイソン・ブラムと、『ソウ』『死霊館』を監督し、プロデューサーとしても活躍中のジェームズ・ワン。『インシディアス』シリーズを共に手掛けて以来の最強タッグだ。

ホラージャンルにおいて抜群の信頼を誇る二人が『M3GAN/ミーガン』の監督に選んだのは、ホラーコメディ映画『ハウス・バウンド』(14)を手掛けたニュージーランド出身のジェラルド・ジョンストン。『ハウス・バウンド』は日本未公開だったが、今年、映画祭「カリコレ2023」での上映が決定している。

ブラムは、「『M3GAN/ミーガン』には難しい独特のトーンがある」という。「ジェラルドの初監督映画である『ハウス・バウンド』をすごく気に入ったんだ。呪われた家にまつわる恐怖の物語と、ひねりの効いたユーモアのバランスが絶妙だった。今回も“お友達ロボットが殺人人形と化す”というコンセプトは恐ろしいけど、そこにはダークユーモアも隠されている。その点をうまく表現できる監督でないとこの作品は台なしになるけど、ジェラルドは難なく理解していた」。SNSでバズったミーガンの奇妙なダンスに代表されるように、本作には恐怖と同時に妙な可笑しさが伴い、独特の味わいを生み出している。ブラムは「恐怖かユーモアのどちらか一方に傾きすぎると、この映画は成立しない。こちらが意図したシーンでどうやって観客に悲鳴を上げさせ、笑わせ、ミーガンの奇妙な行動にクスッと笑わせるか、ジェラルドはよく理解していた」とジョンストン監督の手腕に太鼓判を押している。

一方ジョンストン監督は、本作の監督に抜擢されて安堵したと冗談交じりに明かしている。「『ハウス・バウンド』の恐怖シーンを作る時、『インシディアス』からたくさんアイデアを盗んだから、今回監督に起用されて罪悪感が薄れたよ」。また、ジェームズ・ワンは『デッド・サイレンス』や『ソウ』『死霊館』と、作品に人形を登場させることでよく知られているが、ジョンストンは「ジェームズは誰もが認める“恐怖人形”映画の巨匠だけど、実のところ彼の人形は動いたりしゃべったりしたことがないという事実が面白かった。だからミーガンに生命を吹き込むのは僕たち全員にとって新しい領域だったんだ」と言い、ワンとともに新しい人形スリラーを生み出せた感慨を語っている。

ジェイソン・ブラムとジェームズ・ワンの最強ホラータッグに加え、彼らが認めるジェラルド・ジョンストンが監督を務め、さらに脚本が『マリグナント狂暴な悪夢』のアケラ・クーパーと来れば、期待せずにはいられない本作。続編の制作も決定しており、人形ホラー・スリラーの新たなアイコンとなりそうなミーガンの誕生を、是非劇場で目撃してほしい。

『M3GAN/ミーガン』公開中

キャスト:アリソン・ウィリアムズ(『ゲット・アウト』)、ヴァイオレット・マッグロウ、ロニー・チェン(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』『クレイジー・リッチ!』)
監督:ジェラルド・ジョンストン
脚本:アケラ・クーパー(『マリグナント狂暴な悪夢』)
製作:ジェイソン・ブラム(『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ、『ハロウィン』、『透明人間』)、ジェームズ・ワン(『ソウ』、『死霊館』、『アナベル』シリーズ)
配給:東宝東和

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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ホラーの最強製作陣によるAI人形スリラー『M3GAN/ミーガン』 監督選びの決め手は“恐怖とユーモアのバランス”[ホラー通信]