公開当時、全世界歴代興行収入No.1を記録し、世界中に衝撃と感動を巻き起こした『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)をはじめ、大ヒットを記録した『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(22)、そして5月4日(水・祝)の公開を目前に控える『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』など、映画史を塗り替える大ヒットを叩き出し、観客の予想を覆すストーリー展開で、ますます勢いを増していくマーベル・スタジオ。その最新作として、先日初めて情報が解禁され、日本でもTwitterトレンド上位となるなど、今最も注目を集めている作品の一つ『ソー:ラブ&サンダー』が、7月8日(金)日米同時公開!そんな本作は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)(※以後『エンドゲーム』)から直結する物語――。ソーの新たな物語の始まりを告げていた『エンドゲーム』でソーを支えていた3人のキャラクターを今一度振り返ってみましょう。

◆時にやさしく、時に厳しくソーを激励する仲間 “ロケット”
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(※以後『インフィニティ・ウォー』)で、最凶最悪の敵サノスに敗戦後、彼のクビを取ったものの失ってしまった人々を救えなかったことから、自暴自棄になり、心も体も以前とは変わってしまったソー。彼がアベンジャーズの元へ戻るきっかけとなったのが、ロケットだ。酒浸りで、だらしない生活を送るソーに対し、ソーを叱ったり感情に強く訴えかけたりするのではなく、ロケットは優しく――「船に来ればビールがあるぜ」と、ソーが戻ってきやすいセリフでフォロー。いつもガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの仲間に対しては、皮肉や憎まれ口ばかり吐いているロケットは、『インフィニティ・ウォー』で同じような孤独感を抱えるソーと意気投合。それ以降、良き仲間として歩んできたロケットらしい誘い文句だった。

しかし、全く覇気を失ってしまったソーに対し、劇中で唯一喝を入れたのもロケットだった。それは、ソーと2人で“ソウルストーン”を持ってくるために過去のアスガルドへ戻った時。すでに亡くなってしまった最愛の母フリッガの姿を見たソーは、パニック発作のような症状になってしまうが、それを見たロケットは強烈なビンタを一発お見舞い、「しっかりしろ!きっとできる、お前ならできる」と、ソーを鼓舞し勇気づけるような姿も、ソーにとっては次のステップへのきっかけの一つとなったはずだ。

◆ソー最愛の亡き母“フリッガ”との再会
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の中で、ソーの背中を強く押したのは、ソーが愛する今は亡き母フリッガの言葉だった。生きていた頃のフリッガに再開したソーは、サノスとの戦いで自分が何もすることできなかったと、フリッガに語り始めると、彼女はすべてを受け止めたように、「自分を分かってる?他の者と変わらない」、「誰もが理想との狭間に苦しむ、良き人 ヒーローとは、ありのままの自分を受け入れること」と、改めて自分を見つめなおすように諭した。ソーは、そこから心を入れ替えたようにヒーローとしての一面を取り戻し始めることとなった。その後、手に入れた6つのインフィニティストーンをつけたガントレットで、誰が“スナップ”をするかと話題になった時も、真っ先に手を挙げたのはソー。「この中で俺が一番強い、俺の役目だ」、「やらせてくれ、正しいことをやらせてくれ」とトニー・スタークに頼み込む姿は、フリッガの言葉でヒーローとしての自覚を取り戻し、困難に立ち向かっていこうとするソーの変化と、彼の強い意志を感じ取ることができる。

◆故郷を託せる仲間 “ヴァルキリー”
『ソー:ラブ&サンダー』での、ソーの自分探しの旅を後押ししたキャラクターとして忘れてはならないのが、信頼できる仲間・ヴァルキリーだ。かつて、アスガルドの王としてアスガルドに住む人々を守ってきたソーにとって、新たな故郷であるニューアスガルドを離れるということはとてつもなく重い決断――。それは、ニューアスガルドの人々と新たな街を作ってきたヴァルキリーがいなければ実現しなかったはず。ヴァルキリーを新たな王に任命したソーは、「あるべき自分より、ありのままの自分に」と、“自分探しの旅”に出ることを宣言。「1000年で初めて道筋の無い旅だ」そうヴァルキリーに語るソーは、これまでにないほど生き生きとして晴れやかな表情にも見えた。頼れる仲間ヴァルキリーに故郷を託し、肩の荷を下ろしたソーが、本作でどんな大暴れを見せてくれるのか、期待せずにはいられない。

そして、今年新たに公開される『ソー:ラブ&サンダー』では、『エンドゲーム』でのロケットやヴァルキリーの支え、亡き母フリッガの言葉を胸に、ヒーローの卒業を宣言し、自分探しの旅に出るという、新たなステージへと歩み始めるソーの物語が綴られることとなる。すでに解禁された予告編からも、『マイティ・ソー:バトルロイヤル』(17)から続く、ノリの良さと豪快なアクションを期待せずにはいられない。何が起こるかわからないノープランなソーの新章を描く、奇“ソー”天外&予“ソー”不可能な『ソー:ラブ&サンダー』がこの夏をアツく盛り上げる!

『ソー:ラブ&サンダー』
7月8日(金)劇場公開
(C)Marvel Studios 2022

『アベンジャーズ/エンドゲーム』
ディズニープラスで配信中
(C)2020 MARVEL

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 『ソー:ラブ&サンダー』物語はエンドゲームからはじまっていた? ソーを支えていた3人のキャラクターを振り返る