全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が5月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。コロナ騒ぎでなかなか外食が厳しいという方も多いと思いますが、一日でも早く終息することを願って。それでは発表します!

第5位:尾道ラーメン 喰海(池袋)

池袋の“東京ラーメンショーセレクション 極み麺”尾道ラーメンの人気店が出店。本格的な尾道ラーメンは都内ではなかなか食べられないので、貴重な出店だ。

「尾道ラーメン 豪華盛り」を注文。

具はチャーシュー、メンマ、ネギ、味玉。麺は細平打ち麺。スープはいりこ出汁と動物系のダブル。大粒の背脂が浮いていて、これが旨い。

醤油のじんわりとした旨味に、落ち着いた出汁感がプラスされ、大変美味しい。ご当地ラーメンならではの素朴さもあってオススメだ。

第4位:麺処 あずき(八王子)

2011年オープンの八王子ラーメンの人気店。

「醤油らーめん」をいただく。

麺がたまご麺、ブラックペッパー麺、唐辛子麺、平打ち麺の4種類から選べる。ブラックペッパー麺で注文。具はチャーシュー、岩海苔、刻みタマネギ、メンマ、あずき。麺は細めのストレート。

少し甘めの醤油スープに、麺に練り込まれたブラックペッパーがいい感じで効いている。歯ごたえも素晴らしい。岩海苔を八王子ラーメンに合わせるのも新感覚だが、とてもよく合う。

進化系の八王子ラーメンだが、いやらしさが全くなく完成度の高い一杯になっている。それでいてほっとする感覚も残っていて、凄くバランスの取れた一杯だと感じた。

第3位:横浜家系ラーメン 末広家(本千葉)

 

かつては「千葉ラーメン四天王」と呼ばれた横浜家系ラーメンの有名店。2000年オープン。横浜の“本牧家”出身。店は古いが、清潔感があって素晴らしい。

こちらが「ラーメン」。店主の仕事が非常に丁寧。湯切りだけでなく、寸胴に背ガラを入れる作業までもが丁寧で驚く。

これぞオールドスタイルの家系。豚骨の旨味がじわじわ口の中に広がり、醤油感もちょうどいい。懐かしさもありながら今食べてもしっかり美味しい一杯だ。家系の本物の美味しさを味わえる名店。

第2位:ラーメン 巻石(旗の台)

 

旗の台の居酒屋“呑み屋 ぶち”が火水木の曜日限定で“ラーメン 巻石”として二毛作営業。コロナの影響で居酒屋は動けず、ラーメンを始めたのだという。

店主の岩渕さんが石巻出身ということで、石巻の魚介を使ったラーメンを提供。「巻石醤油らーめん」+「鮪つくね&牡蠣コンボ」をいただく。

スープは石巻産鰹節、鯖節の旨味がじんわりと広がる醤油スープ。油にあまり頼らず、落ち着いた旨味でかなり好感触。麺は品川にある“はやし製麺所”の極細縮れ麺。これがまたいい意味で田舎くさくて良い。

見た目は豪華だが味わいが地方っぽくてとても良かった。鮪つくねと牡蠣は豪華すぎ&旨すぎ。

店主さんは若いが芯がしっかりしていて、本気さが伝わってくる。これからも応援したいお店だ。

第1位:中華そば 深緑(高坂(東松山))

名店“四つ葉”のセカンドブランドとしてオープンした話題店。アクセスは決して良くない場所にもかかわらず、行列を作っているのは凄い。

「深緑黒出汁」を注文。チャーシューはバラ、ロース、肩ロースから選べて、バラ、ロースをチョイス。

具はバラ、ロース、鶏チャーシュー、メンマ、青菜、ネギ、ナルト。麺は北海道産小麦使用の自家製麺。

六白黒豚の豚骨出汁、東京シャモ、村越シャモロック、ホロホロ鶏の鶏出汁、牡蠣、アサリ、はまぐり、伊吹いりこなどの魚介出汁、ごぼう、マッシュルーム、白菜などの野菜出汁、沢山の食材をバランス良く合わせたスープ。そこに7種の醤油をブレンドして火入れした醤油ダレを合わせる。

口の中にいろいろな食材の味わいが次々に広がり、複合的かつ重層的。それぞれが立っているというより、合わさることで旨さが倍増していくイメージ。これは凄い。温度の変化とともに醤油の味が引き立っていくのも凄い。しなやかな麺も旨い。

そしてもろみポークのバラとロースの特大チャーシューも絶品だ。脂や肉の旨味はしっかりありながら、丼の中で暴れすぎることもなくちゃんとラーメンの中に落ち着いている。満足感もバッチリだ。

非の打ち所がないハイクオリティな一杯。オススメだ。

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(執筆者: 井手隊長)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2021年6月)