数々の映画、ドラマに出演し、名実ともに日本を代表する俳優・山田孝之さんが、一切出演せずに裏方へ徹した初の全面プロデュースに挑戦し、映画『キングダム』などへ出演する阿部進之介さんが企画・主演を務め、映画『青の帰り道』を手掛けた若き俊英・藤井道人監督がメガホンをとった、映画『デイアンドナイト』が2019年1月26日(土)に公開となります。


“善悪の根源”問う本作は、決して明るくはなく、むしろ重めの作品。しかし、重いからこそ、観る者の心を揺さぶり、胸に響く作品であることも、また事実! 吉田修一監督が手掛ける『怒り』や『悪人』、巨匠クリント・イーストウッド監督作品『アメリカン・スナイパー』など、心にずっしりくる作品が好きな人にこそ観てほしい。1月公開の重くて面白い、”重イイ”映画をご紹介。



《あなただったらどうしますか?答えの出ない”善悪の根源”を問う、入魂の野心作。》

『デイアンドナイト』/1月26日(土)全国公開


「人間の善と悪」という重厚なテーマを軸に、愛する家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちを描いた本作。父の自殺をきっかけに帰郷した明石が出会ったのは、北村と名乗る男。彼は児童養護施設を運営する一方で、子どもたちを養うため、犯罪に手を染めていた。正義と犯罪を共存させる北村とともに生活するうちに、明石は父の死の復讐心に駆られていく。自らの善悪に葛藤しながら、彼が見つけた答えとは?


山田孝之が裏方に徹し、初の全面プロデュースに挑戦した本作。主演を務める阿部進之介が企画・原案を手掛けており、原作のない完全オリジナル作品となっている。監督を務めるのは、映画『青の帰り道』を手掛けた若き俊英・藤井道人。同世代の才能溢れる3人が集まり、想いをぶつけ合ったことで、心揺さぶる人間ドラマが誕生。家族を殺された男・明石を阿部が演じたほか、家族を生かすため罪を犯す男・北村を安藤政信が熱演。さらに、家族の愛情を知らない孤独な少女・奈々を清原果耶、明石の父を死に追い込んだ男・三宅を田中哲司が演じるなど、製作陣の熱意に賛同した実力派俳優が集結した。なかでも清原は、500名ものオーディションの中から、山田によって選ばれた逸材。「ワンシーンを演じただけなのに、圧倒的に奈々だった」と、山田が感涙した、清原の演技にもご注目。さらに、清原は”大野奈々”名義で本作の主題歌にも挑戦している。作詞・作曲・プロデュースを手掛けるのは、RADWIMPSの野田洋次郎。切なくもどこか強さを感じる歌詞と、心がすっと軽くなるような清原の透き通った歌声が、この物語の一筋の光となっている。


愛する人が殺されたとき、あなたならどうするだろうか?そして、彼らが出した結末とはいったい何なのか。ぜひ、劇場で見届けてほしい。


(C)「デイアンドナイト」製作委員会



《退路も進路もない逃避行をサスペンスフルに描いた、今こそ観るべき1本》

『未来を乗り換えた男』/公開中


難民であふれかえったフランス・マルセイユを舞台に、身分を偽った青年と、謎めいた美女との恋の行方を描いた本作。祖国から逃亡してきたマルセイユで、偶然他人の人生を手に入れた青年・ゲオルグ。彼が恋に落ちたのは、自分が成りすましている人物の妻・マリーだった。ナチスの悪夢的史実と、現代の深刻化した難民問題を大胆に重ね合わせた、現代を生きる今にこそ観るべき1本。決して叶うことのない恋と、退路も進路もない逃避行、この2つに終着点はあるのだろうか。本作のメガホンをとったのは、『東ベルリンから来た女』など、歴史に翻弄された人々の数奇な運命を描き出す名匠・クリス ティアン・ぺッツォルトナチス。出演陣にも、ドイツ映画賞6部門を制したフランツ・ロゴルスキーや、ヴェネチア国際映画祭新人賞を受賞した経歴を持つパウラ・ベーアなど、注目の俳優陣が名を連ねている。


(C)2018 SCHRAMM FILM / NEON / ZDF / ARTE / ARTE France Cinéma



《弱くて愛おしい、人間の心を繊細に映し出す。是枝監督の愛弟子、衝撃のデビュー作》

『夜明け』/1月18日(金)全国公開


『万引き家族』を手掛けた是枝裕和監督の愛弟子であり、是枝監督、西川美和監督の助監督を務めた広瀬奈々子の、監督デビュー作となる本作。息子を亡くした男が、とある秘密を抱えた青年を拾い、お互いの隙間を埋めるように、親子のような関係を築いていく。弱くて切実で、たまらまく愛おしい人間の営みが、観る者の心を震わせる、新たな時代の傑作が誕生。人間の心の動きを、繊細かつ丁寧に描き出した本作に、思わず涙が溢れてしまうだろう。秘密を抱えた主人公・シンイチを演じるのは、作品ごとに変幻自在の演技を見せる柳楽優弥。息子を亡くした男・哲郎を、圧倒的存在感を放つ小林薫が演じる。さらに、YOUNG DAIS、鈴木常吉、堀内敬子と実力派俳優が、しっかりと脇を固めた。個性豊かなキャラクターを演じることの多かった柳楽の新境地ともいえる、台詞は少ないが表情だけで感情を表現する演技にもご注目!


(C)2019「夜明け」製作委員会


―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 愛する人が殺されたら? 別人の人生を手に入れたら? 観る者の心を揺さぶる“重イイ”作品3選