脚が短く見える原因とは?



脚を長く見せる方法の前に、まずは自分の脚をより短く見せてしまっている原因を知っておきましょう。




脚が歪んでいる



脚の関節や骨が歪んでいると、まっすぐな人よりも脚が短く見えます。とくに、日本人はあぐらをかく生活習慣や、脚の筋肉量が少ないなどの遺伝的要素でO脚になりやすいといわれています。



O脚とは、脚をそろえて立った時に、膝から下が外に開いてしまうことをいいます。自分がO脚かどうかをチェックしたいなら、まずはいつも通り脚をそろえて鏡の前に立ちましょう。その時、左右の膝の内側がくっつかなければO脚です。



O脚の人は普通に歩いていてもガニ股のように見えてしまうので、女性らしく見えないというデメリットもあります。脚をまっすぐに整えるだけで立ち姿が美しく見え、しかも脚もスラリとして見えますから、このあとにご紹介するエクササイズでまっすぐな脚に整えていきましょう。




脚が太い



太い棒と細い棒が2本あった時に、どちらも同じ長さだとしても太い棒は短く見え、細い棒は長く見えます。これは目の錯覚ですが、脚の長さにも応用できます。



脚が太い人は、たとえ短くなくてもずんぐりと見えますが、細い脚の人はスラリと長く見えます。この錯覚の効果はなかなかあなどれません。モデルの脚がものすごく長く見えるのも、もともとの骨格だけではなく、あの細さがよけいに長く見せているんです。



ただ細いだけの棒のような脚だと女性として魅力が半減してしまいますが、締まるべきところがキュッと締まっている美脚を目指せば、脚が長く見えるというオマケがついてきます。余計な脂肪をつけないことはもちろん、むくみのケアもしていきましょう。




お尻が垂れている



年配の女性の後ろ姿を見た時に、なんだか若い女性よりも脚が短いなと思ったことはありませんか? その原因は、脚そのものよりもお尻にあります。



後ろ姿を見た時に、お尻の膨らみの下から脚が始まっていると人は判断します。つまり、お尻が垂れれば垂れるほど、脚が短く見えるということ。たとえ1〜2cmの違いでも、それだけ脚が短く見えると全体のスタイルにまで影響します。



今はパソコンやスマホを眺めている時間が長く、座りっぱなしの生活をしがちなので、若い女性でもお尻が垂れている人は少なくありません。エクササイズでキュッと上がったお尻を手に入れれば、同時に美脚も手に入りますよ。






脚を長く見せる方法






ではさっそく、脚を長く見せるための具体的な方法をご紹介します。どれも自宅でできる簡単なものばかりなので、毎日の習慣にしてみてくださいね。




エクササイズでO脚ケア



O脚の原因は、脚の外側の筋肉ばかりを使っていることにあります。歩く時や立つ時の姿勢に気をつけるだけでなく、脚の内側の筋肉を鍛えるエクササイズを習慣にしましょう。


★すき間時間にできる! 内もも強化エクササイズ★

1. イスに座り、背筋をまっすぐに伸ばす

2. 内もものあいだにボールを挟む

3. 太ももの筋肉を意識しながら、ボールを両脚で押しつぶす



このエクササイズは、ボールがなければ固めのクッションなど他のものでも代用できます。お仕事の休憩中など、ちょっとしたすき間時間に2〜3分おこなうだけで、効率的に内ももの筋肉を鍛えることができますよ。



日常生活で内ももの筋肉を意識して使うことはあまりないので、このエクササイズを習慣にすれば、気になる内ももの脂肪やたるみも解消できます。




そしてもうひとつ、O脚ケアのエクササイズをご紹介します。



★寝ながらできる! O脚改善エクササイズ★

1. 横向きに寝転がる

2. 上になっている脚を曲げて、前に出す

3. 下になっている脚はまっすぐに伸ばす

4. 下になっている脚を、太ももの筋肉を使って上げ下げする

5. 片脚10〜20回ずつ繰り返す



このエクササイズのポイントは、下になっている脚を上下する時に太ももの筋肉を意識すること、そしてまっすぐ伸ばしたままにすることです。



内ももの筋肉だけでなく、ヒップアップにも効果があるので、続けるほどに脚がスラリとしてくるはず。就寝前やリラックスタイムに、寝たままエクササイズをして美しい下半身をつくっていきましょう。






骨盤の歪みを正す



O脚のもうひとつの原因は、骨盤の開きや傾きです。骨盤が後ろに傾いていると、自然と膝が外側を向いてO脚になってしまうので、ご紹介したエクササイズとあわせて骨盤を歪ませない生活をすることも大切です。



もともと女性は出産のせいで骨盤が歪みがちですが、日頃の立つ・歩く・座るなどの動作を正しい姿勢でおこなっていれば、徐々に骨盤を正しい位置に戻すことができます。



まずは、すべての基本となる正しい姿勢で立つということを意識していきましょう。そのためには、自分の日頃の立つ姿勢がどんな風に崩れているのかをチェックすることが効果的です。




★姿勢のチェック方法★

1. 壁に背中を向けて立つ

2. 後頭部・両肩・背中・お尻・かかとを壁につける

3. アゴは引いて、視線は真っすぐ前にむける



この状態が正しい姿勢です。この時、壁につけずらい部分があったり、キツいと感じるようならすでに姿勢が崩れています。



さらに骨盤の状態をチェックするなら、正しい姿勢をつくった状態で、腰の後ろに手を入れてみてください。手のひら1枚分が入るようなら骨盤が正しい位置にあります。もっとすき間があく人は骨盤が前に傾いていて反り腰になっています。そして、手のひらが入らないようなら骨盤が後ろに傾いていてO脚の原因になっています。



1日1回は壁を使って正しい姿勢を自分の体に覚えさせるようにすると、姿勢がよくなり骨盤の歪みも改善していきます。毎日の習慣にしてください。



その他にも、座る時に脚を組んだり、あぐらをかいたりするのも骨盤を歪ませる原因になります。イスにはなるべく浅く腰かけて、膝はそろえるように座ると姿勢が整うだけでなく、見た目も美しく座れます。



畳や座敷などに座る場合は、脚を曲げて膝を前に出す「ぺたんこ座り」をするとO脚を改善できます。この座り方はO脚の人ほど苦手ですが、膝が外を向くクセを直せるので、定期的にやってみましょう。



そして、歩く時もO脚の人は膝が外に向いてガニ股になっている人が多いので、脚の内側に重心をかけるように意識しながら歩きましょう。徐々に脚の内側に筋肉がついて、O脚が改善していきます。




マッサージでスラリ脚を目指す



脚の脂肪を落とすには地道なダイエットが必要ですが、もっと早く細くしたいなら、むくみを取るマッサージが効果的です。



脚は体の一番下にあるので、どうしても重力で血液やリンパ液が溜まりがちです。それをマッサージで流してあげれば、むくみのないスッキリ脚になれますよ。日頃からデスクワークで座りっぱなしの生活をしていたり、冷え性の人ほど効果を実感できるはずです。




★むくみ解消マッサージ★

1. 足全体にオイルやクリームをたっぷり塗る

2. 足の指のあいだに手の指を挟み、グッとつかんで足の指を開かせる

3. くるぶしの骨のまわりを、指でくるくるとほぐす

4. 足首から膝に向かって、引き上げるようにマッサージする

5. 膝の裏をプッシュする

6. 膝から足の付け根に向かって、引き上げるようにマッサージする

7. 足の付け根をプッシュする



マッサージの摩擦で肌に負担がかからないように、オイルやマッサージを塗ってすべりをよくするところから始めましょう。



そして、下から上に向かって、グイグイと溜まった血液やリンパ液を押し流すようにマッサージしていきます。より効果をアップさせたいなら、リンパ節と呼ばれるリンパの溜まり場をプッシュすると一気にめぐりがよくなります。



足のリンパ節は膝の裏と足の付け根にありますが、ここにリンパ液が滞っている人ほど、押すと痛みを感じます。イタ気持ちいいくらいの強さでしっかりとほぐしましょう。



また、むくみには冷えも大敵です。デスクワークなどで動かない女性は1年中足が冷えていることも多いので、夏でもクーラーの効いた部屋ではレッグウォーマーなどで足を温めましょう。足を温めると、マッサージでは届かない深部までめぐりをよくすることができます。日頃から足を冷やさないよう心がけるだけでも、むくみがグンと改善されますよ。






ヒップアップエクササイズで後ろ姿美人



後ろから見た時に脚が短く見えるのはお尻が垂れているからだとお話しましたが、もともと日本人のお尻は四角い形をしていることが多く、プリッと丸いお尻にするには日頃のエクササイズが必要です。



放っておくと年齢とともにお尻と太ももの境目がなくなって、どんどん短足に見えてしまうので、キュッと上がったお尻をつくるエクササイズを習慣にしましょう。



まずは、エクササイズの準備運動として、背中からお尻にかけての筋肉をほぐすヨガのポーズをご紹介します。




★体を柔軟にするネコのポーズ★

1. 四つん這いになり、背筋をまっすぐに伸ばす

2. 背中と頭を思いきり丸めて、目線は太ももの当たりに向ける

3. 次に背中を思いきり反らして、目線は斜め上に向ける

4. これを4〜5回繰り返す



自然に呼吸をしながら、ゆっくりとポーズをとりましょう。エクササイズの前に筋肉を柔軟にするだけでなく、背中のコリにも効果があるので、1日の終わりにリラックスしながら行うのもおすすめです。




そして、次にお尻をキュッと持ち上げるエクササイズをご紹介します。



★お尻と太ももを鍛えるエクササイズ★

1. 仰向けで寝て、膝を立てる

2. 腰を反らさないようにお尻を高く持ち上げて、2〜3秒キープする

3. ゆっくりともとに戻す

4. これを15〜20回繰り返す



お尻を持ち上げる時に、膝が内側や外側に向かないように注意しましょう。重心をしっかりかかとにかけて、お尻と太ももの筋肉を意識しながら上げ下げします。



このエクササイズは筋トレのなかではそれほどキツくないので、女性でも続けやすいと思います。



お尻の大臀筋というもっとも垂れやすい大きな筋肉と太ももが鍛えられて、続けるほどにスキニージーンズの似合うスラリとした下半身が手に入りますよ。






今すぐ脚を長く見せたい時の裏ワザ






「努力で脚を長く見せられるのは分かったけど、もっと手軽な方法を知りたい!」という人におすすめしたいのは、ファッションやポーズで脚を長く見せる方法です。これなら、あっという間に脚長になれちゃいますよ。






ファッションで脚を長く見せる



ファッションは、ちょっとしたデザインやラインの違いで、実物よりも数倍スタイルをよく見せたり、反対に悪く見せたりします。足が長く見えるポイントを知っておくと、いつもスタイルのいい自分でいられますよ。



まずひとつ目のポイントは、ウエストマークすること。ゆるっとしたワンピースやチュニックなどでも、ウエストにリボンやベルトがついているだけで、重心が高くなって足が長く見えます。



コートなどのアウターでも、ウエストにベルトがついているトレンチコートなどは足長効果があります。



さらに、トップスの長さは短めのものを選ぶといいでしょう。短めトップス+ハイウエストのジーンズなどは足が長く見えるファッションの定番です。もし長めのトップスを着たい時は、ボトムスにウエストインすると足が短く見えません。フロントだけトップスの裾をウエストインするスタイルは今風にも見えるので、おすすめですよ。



そして、足が長く見える靴といえばヒールが高いものですが、どうしてもハイヒールが苦手な人はベージュなど肌に溶け込む色のもので、靴の先がとんがっているものを履くといいでしょう。靴の先まで足のように見える目の錯覚を利用して、足長効果を出すことができます。



もしタイツなどを履く時は、肌ではなくタイツの色に合わせてくださいね。



反対に、足を短く見せてしまうファッションは、中途半端な丈のパンツや、腰で履くタイプのパンツです。中途半端な丈のパンツは、「そこまでが足」のように見えてしまうので、もともと足が長い人でないとスタイルよく着こなすのは難しいアイテムです。



また、いわゆる腰パンのような、腰で履くタイプのパンツも足が短く見える代表的なアイテムです。どうしてもそういったアイテムを着たい場合は、ヒールを合わせてできるだけ足を長く見せるといいでしょう。






ポーズで足を長く見せる



写真を撮る時の角度や、人を待っている時の立ち姿、お茶をしている時の座り方など、ちょっとしたポーズで足を長く見せることができます。



まずは立ち姿ですが、ただまっすぐ立つだけの棒立ちはNGです。少し足をクロスさせたり、片足を曲げるようにするとモデルのようにこなれた立ち方になり、スタイルもよく見えます。



さらに写真を撮る時は、少しだけかかとを上げるようにすると足長効果がアップしますよ。



そして座り方は、足をそろえてまっすぐ下に下ろすと、足の長さに誤摩化しがききません。膝をそろえたまま斜めに流すようにすると、足の甲からつま先までの長さもプラスされるので、足が長く見えます。女性らしくも見えるので、デートの時などにもおすすめの座り方です。



また、基本的には足を組むのは骨盤を歪ませるのでおすすめできませんが、写真撮影用などに足を組む場合は、上になっている方の足を少しだけ浮かせて、全体を斜めに流すと足がキレイに見えます。



このように日常のポーズでスタイルアップすることは簡単にできます。ぜひ試してみてくださいね。






まとめ



足の骨を伸ばすことはできなくても、足を長く見せるためのケアやコツを知っておけば、今からでも足長を目指すことができます。



この記事でご紹介した足の歪みを直すトレーニングやむくみを取るマッサージ、ヒップアップエクササイズなどを毎日の習慣にしてみてくださいね。



また、今すぐに足を長く見せたい時は、ファッションやポーズを工夫して足長効果を狙うという手もあります。生まれつき足が長くなくても諦める必要はありません。ちょっとした努力で、スラリとした美脚を手に入れましょう。




情報提供元: 女美会
記事名:「 脚を長くする方法はある? 自宅でできるエクササイズやマッサージで目指すスラリ脚!