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顔の皮膚につながる表情筋は、目を開く・口を開けるなどの顔の動きに必要な筋肉です。この表情筋が衰えると、皮膚を支える力がゆるんでしまいます。ほうれい線やたるみ毛穴、口角の下がり、腫れぼったいまぶたと言ったように顔全体のたるみにつながるのです。
二の腕やお尻、太もものたるみを解消して、引き締まった体を作るのに筋力トレーニングが必要なように、顔のたるみにも筋力トレーニングが欠かせません。毎日の表情筋トレーニングで、ピンッとしたハリのある、上向き肌を目指したいですね。
表情筋が衰える原因は、大きく3つです。それぞれ見ていきましょう。
加齢や悪い姿勢、無表情などが原因で衰えます。人間の体は、年齢とともに、筋線維の数が減ったり委縮してしまったりして、筋肉量が減ってしまいます。これは顔も同じです。筋肉量が減れば、皮膚を支える力が弱くなるので、顔がたるみにつながるのです。
猫背などの悪い姿勢は、表情筋をたるませます。猫背のように肩が前に丸まって、あごを突き出す姿勢は、肩甲骨周辺の筋肉・僧帽筋を使っていない状態。筋肉は使わなくなると衰えるので、姿勢が悪いと僧帽筋がどんどん衰えてしまいます。
実は、この僧帽筋は表情筋とつながっていて、顔を引き上げる役割がある筋肉。僧帽筋が衰えると表情筋もゆるんでしまい、たるみにつながってしまうのです。PCやスマホなどデジタル機器を操作する時間が長い人ほど注意!つい肩が丸まって、あごを突き出した姿勢になっていませんか?
1人で何かに集中しているとき、あなたはどんな表情をしていますか?映画鑑賞や読書など、感情を揺さぶられれば表情が変わることもあるでしょう。しかし、デスクワークやスマホを操作しているときは、無表情が多くなりがち。口角も下がって、こわーい顔になっているかもしれません。表情筋は、顔の細かい動きを司っているので、無表情でいる時間が長いと、どんどん衰えてしまいます。
表情筋を鍛えると、皮膚を引き上げる力がUPして顔のたるみやしわなど、老けて見える要因を目立たなくできます。フェイスラインもシャープになり、二重あごも解消するので、小顔効果が期待できます。
また、口角も上向きに。明るい表情を演出して、周囲の人に与える印象もぐっと良くなりますよ。
表情筋トレーニングと聞くと、「体の筋トレと同じで大変そう」と思う人もいるかもしれません。しかし、表情筋トレーニングは1日3分取り入れるだけで効果が得られると言われています。朝晩のスキンケアの終わりや、入浴タイムに、少しだけ顔の筋肉を意識する時間を作りましょう。
それでは、簡単にできる表情筋トレーニングを見ていきましょう。
頬のリフトアップのほか、小顔効果が期待出来たり、表情を豊かにしたりするトレーニングです。「あ・い・う・え・お」と顔を大きく動かしていきます。
ほうれい線や、口角下からあごにかけてのマリオネットラインが気になる人におすすめです。それぞれの動きは10秒ずつ行いましょう。
口の周辺の筋肉を鍛えるトレーニングです。
頬の位置を通るときに、舌でほうれい線を押すようにするのもおすすめです。ほうれい線解消に効果的ですよ。
上まぶたを引き上げる筋肉を鍛える運動です。左右交互に、ウインクを30回ずつしていくだけのお手軽トレーニングなので、すき間時間にも取り入れやすいですね。
視線を動かして、目元の筋肉を鍛えるトレーニングです。眉毛が動かないよう注意しましょう。どうしても眉毛が動く人は、手で眉毛を軽くおさえて行ってください。
表情筋トレーニングをするときは、いくつか気を付けたいポイントがあります。間違えたやり方でトレーニングをすると、たるみやしわを悪化させかねません。注意点をチェックしておきましょう。
鏡を見ながら、不要なパーツに深いしわができていないか確認しましょう。鍛えている場所以外にしわが入る場合があります。動きに合わせて顔の皮膚が動くため、どうしてもしわが入りますが、そのしわが深くなりすぎないよう注意しましょう。
筋肉を素早く動かすと、皮膚に強い力がかかって深いしわの原因になりかねません。
1日2回、1回3分を基本に毎日続けましょう。トレーニングをやめると、少しずつ元のたるんだ状態に戻ってしまいます。
表情筋トレーニングに即効性はありません。2~3週間ほどで効果を感じられる人もいれば、数ヶ月かかってやっとという人もいます。トレーニングは毎日の積みかさねが大切です。焦らずにコツコツ取り組んでいきましょう。