東京から住まいの静岡まで戻るとき、車中でどうしても食べたくなるのが「崎陽軒のシウマイ弁当」。

 しかし、タイミングや、売れ行きなどにより手に入らないこともしばしば。運良く手に入れることができればラッキー、そんなお弁当です。

 さて今回はその「崎陽軒」の弁当がカプセルトイとなっているので、崎陽軒好きの筆者としては購入せざるを得ないということで買ってきました。

■ 崎陽軒の「シウマイ弁当」は実は“妹”!?

 明治41年(1908年)創業の横浜の老舗「崎陽軒」が販売する「シウマイ」。シウマイ自体の誕生は昭和3年(1928年)だといいます。

 発売以来の変わらぬレシピで製造されており、1日に80万個も生産されているそうです。

 そして今回紹介する「シウマイ弁当」は、なんと崎陽軒のシウマイの妹分。「横浜名物シウマイの妹分として、1954(昭和29)年に登場したシウマイ弁当」と公式サイトでも紹介されており、シウマイ自体とは26歳差。ちょっと年の離れたきょうだいという設定のようです。

 さて、その「シウマイ弁当」には、昔ながらのシウマイ5つと、その他おかずが多数入れられています。駅弁なので冷たい「シウマイ」なのですが、食べると冷たさは全く気にならない。むしろ「これがいいんだよ」と言えるほど味が染み込んだ、ごちそう。

 そんな「崎陽軒」の「シウマイ弁当」がカプセルトイとなっているというのですが、ファンを納得させるクオリティなのでしょうか?さっそく見ていきましょう。

■ 崎陽軒のカプセルトイ(崎陽軒 ミニチュアコレクション)

 人気老舗「崎陽軒」のカプセルトイなのですぐ見つかるだろう……と当初思っていました。ところが置いてある店舗がなかなかなく、2023年10月第2週の発売から探すこと1週間……。あったーーー!

 いつも行くカプセルトイ専門店に唐突に入荷。ようやく巡り会うことができました。余談ですがカプセルトイってどれだけ話題になっても、置かれてないときは置かれてないんですよね。しかも基本は限定品。タイミング良く出会えなければ永遠に出会えない……。

 さてさて、さっそく自販機の中をのぞいてみましょう。売れ行きは……うーんこれからかな。まだ入ったばかりらしく、そこまで売れてはいませんでした。

 では崎陽軒のカプセルトイ(崎陽軒 ミニチュアコレクション)(400円)を回していきます。販売元は、誰もが知る玩具メーカーの株式会社バンダイ。期待値が高まります。

 ちなみにラインナップは「昔ながらのシウマイ 15個入」・「シウマイ弁当<横浜版>」・「シウマイ弁当<東京版>」・「横濱チャーハン」・「横濱中華弁当」・「幕の内弁当」の全6種類。

 この中から今回欲しいのは「シウマイ弁当<横浜版>」・「シウマイ弁当<東京版>」の2種類ですので確率は1/3。果たして出るのか、2回まわして家に持ち帰ります。

 ちなみに「シウマイ弁当<横浜版>」と「シウマイ弁当<東京版>」にはパッケージに違いがあるそうです。恥ずかしながら、同梱されている説明を見て初めて知りました。

 違いは、横浜版はかけ紙の上から黄色い紐で縛られており、東京版はかぶせ蓋。梱包の仕方(パッケージの形状)が異なるようです。

■ シウマイ弁当は出たのか!?

 自販機から出てきたカプセルの中には、無事「シウマイ弁当」が入っているのでしょうか!?(でなければ記事にならないわけですが……)

 パッと見、黄色い箱が見えますので、ありそうです。しかも「紐」が見えますので間違いなく「横浜版」ですね。

 開けてみると、見事に「シウマイ弁当<横浜版>」と、名物の「昔ながらのシウマイ 15個入」を引き当てました。まさに神引きです。

■ 崎陽軒 ミニチュアコレクションを開けていく

 では、開けてみます。パカ。

 最初に見るのは、「昔ながらのシウマイ 15個入」。

 中身の「シウマイ」部分は、単にプリントしてあるだけかと思いきや、「シウマイ」に立体感があり、かなり精巧に作られていました。よーくみるとシウマイの焼き加減も確認できます。

 そして次に出てきたのは「シウマイ弁当」。

 こちらもかなりリアルです。ご飯の凹凸や、おかずの1つ1つまでかなり細かい作りとなっています。サイズさえなければ、「食品サンプルとして使えるのではないか?」と思えるほどのクオリティです。

 またそれぞれの商品には、パッケージや、蓋などがついており、それらもかなり緻密に作られています。

 とくに弁当を開ける際に、蓋にへばりついている「お手拭き」と「割り箸」までも再現。これは、製作者わかってるぅ~。

 ちょっと気になったのですが、以前別記事で引き当てた、同じくミニチュアの「ペヤング超大盛り ミニチュアチャーム」と比べてみました。サイズは、ペヤング超大盛りの方がデカいもよう。恐らく実物でも、同じようなサイズの差があるのではないでしょうか。

 さらに今回おまけで、同梱の「崎陽軒ミニブック(説明書)」を使って、「紙バッグ」を作ることもできるようです。ちょっと作ってみます。

 不器用な私にとって最後の仕上げはかなり苦労しましたが……完成。かわいい。糊付けが下手くそなのはご勘弁ください。

 「崎陽軒紙バッグ」とともに置いてみると……これどこからどう見ても「本物」じゃないですか!?

 本当にリアルすぎて、これが400円で手に入るなんて信じられません。本当にこの日本の技術は凄まじすぎます。

 ということで「崎陽軒」好きの方は、見つけ次第ぜひトライしてみてください。

<参考>
崎陽軒 ミニチュアコレクション
崎陽軒「シウマイ弁当

(たまちゃん)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 これは再現性高い!「崎陽軒 ミニチュアコレクション」を買ってみた