高級レストランなどでは美味しい料理を提供してくれたシェフにお礼を言うため、テーブルにシェフを呼ぶことも。しかし、ファミリーレストランのサイゼリヤでシェフを呼ぶ人はなかなかいません。

 2歳と0歳の姉妹のパパで現在育休中のこーすけさんは、娘さんの思いもよらぬ言動に「危なくサイゼリヤでシェフ呼ぶ奴になるところだった」と冷や汗をかいたようです。

 自身のTwitterに、長女の娘さんとサイゼリヤで食事をした時のエピソードを投稿したこーすけさん。パスタを食べた娘さんが「美味しい。誰が作ってくれたの?」と聞いてきたので「店員さんが作ってくれたんだよ」と教えてあげたそう。すると……

 「呼んで」と一言。

 「え?どうして?」と戸惑う、こーすけさん。聞くと「ありがとう」とお礼を言いたかったのだとか。娘さんには少し悩みながらも「帰りに言おうね。パパも一緒に言うよ」と諭したそうです。まだ2歳にもかかわらず、美味しい料理を作ってくれた人に対して感謝の気持ちを伝えようとした娘さん。可愛らしくて偉いですね。

 こーすけさんに話をうかがうと、自宅では作ってくれた人に対してお礼を言うものの、外食時に言おうとしたのは初めてだったとか。自宅で料理を作るのはこーすけさんと妻の2人で、作る回数はどちらが多いとかはなく半々くらい。食事が終わると、作っていない方が「ご飯作ってくれてありがとう」とお礼を言うそうで、その時に娘さんも一緒にお礼を言うとのことです。

 サイゼリヤでは娘さんに言った通り、レジで「ご馳走様でした。美味しかったです」と店員に伝えたという、こーすけさん。しかし、娘さんは「……」と無言。娘さんは恥ずかしがり屋で、特に初対面の人には人見知りしてしまう性格なのだとか。優しく娘さんの名前を呼ぶと、小さい声で「ありがとう」と伝えたそう。娘さんの姿に、レジの方もニッコリ微笑んでいたといいます。

 こーすけさんは、「相手の存在が見えなくても、ご飯を作ってくれた人がいるということを想像できること」「お礼を伝えたいという意欲」が嬉しかったと語ります。日頃から作ってくれた人にしっかりと感謝の気持ちを伝えるという行為が、娘さんにしっかり身についていたのでしょうね。

 この投稿にはサイゼリヤで働いているという人たちも反応。「明日はめちゃくちゃ頑張れそうです」「娘ちゃんに『こちらこそありがとう!』とお伝えください」「大変嬉しく幸せな気持ちになりました!」と娘さんの行動に感謝していました。

<記事化協力>
こーすけ(姉妹のパパ)@育休中さん(@papa_leave)

(佐藤圭亮)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 サイゼリヤでシェフを呼ぼうとした娘にパパもビックリ