スチームパンクな異世界の海には、こんな生き物が暮らしているのかもしれません。歯車やネジなど、廃部品と透明レジンの体を持つ「新械生物」たち。作者のレジンアート作家、みぃさんに、作品について話をうかがいました。

 趣味で娘さんにレジンアクササリーを作っていたみぃさんが、これらの生き物を作るようになったのは、昨年(2021年)の12月から。娘さんが成長し、レジンの手作りアクセサリーを身につけなくなったことが、作り始めるきっかけになったんだそうです。


 「まだ手元にはレジンが残っているし、歯車などの素材もあったので、何か作ろうと思った時に、お遊びで立体ものは作れないだろうか?と思い立ちました」「一番作りやすそうな魚を作ってみたところ、とても面白かったので続けて作るようになりました」と語るみぃさん。


 昔からロボットなどの内部図解が好きだった、ということもあり、自然と歯車など機械の要素を入れて作り始めた生き物たち。透明なレジンが、ちょうど内部図解のような効果を発揮しています。

 みぃさんは、これらの作品を新しい機械の生き物、という意味と深海生物を掛け合わせ「新械生物」と名付けました。これまでに作られた作品は38にのぼります。大きさは、おおむねライターと同じくらいのサイズ。

 好みのモチーフについてうかがうと「リュウグウノツカイやタツノオトシゴのような、特徴のある面白い形の魚です。作るのが難しそうなものほど、ワクワクしながら作っています」とのお答え。タツノオトシゴの背骨にファスナーを使うなど、どの場所にどんな素材を使うのか、考えるのは楽しそうです。

 作り始めて間もないこともあり、作ってみたいモチーフがありすぎて困るくらい、というみぃさん。「今現在は、主に海の生き物作っていますが、いつか昆虫なども作れたら楽しいかなと思います」とのこと。その時が来たら、また別のシリーズ名が付けられるのかもしれません。

 みぃさんの「新械生物」作品は、TwitterのほかInstagram(shinkaisakana7)でも見ることができます。生きていたらどんな風に動くのか、そんな世界も想像しながら楽しめそうです。

<記事化協力>
みぃさん(@mikamama422)

(咲村珠樹)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 廃部品とレジンで作られた「新械生物」スチームパンク風の生き物たち