知っているようで知らない猫の「眉毛」

猫の「眉毛」は、猫の目の上にあり、ひげと同じくらいの太さの毛のことで、正しくは「触毛」とよばれます。ちなみに、口周りのひげも「触毛」です。

触毛は、生えている場所で名前が異なり、眉毛は「上毛(じょうもう)」と呼ばれます。

この目の上に生えている「上毛」は4~5本生えていますが、猫によって本数や長さは異なり、他の毛と同じように生え変わります。

猫の「眉毛」のヒミツとは

ではここからは、猫の「眉毛」のヒミツともいえる、その役割や重要性について解説します。ぜひ愛猫の眉毛の重要性を今一度確認してみましょう。

1.「障害物センサー」の役割がある

猫の眉毛は感覚器官であり、眉毛に何か当たると「そこにものがある」と知ることができます。

猫は狭い通路や薄暗い場所を歩くのが得意です。そのような場所を通るときに、眉毛が障害物を感知するセンサーになります。

2.バランス感覚を保つ機能がある

猫は狭い場所、高い場所などを通るのが得意です。

眉毛は、ジャンプしたり、高い場所から落ちてしまったりしたときに、体の上下の感覚を感知することができます。

3.空気の流れを感じるセンサー機能がある

獲物や敵が動くと、空気の流れが変わります。そのような繊細な変化を眉毛はちゃんと感知しているのです。

4.目を守る役目がある

猫の眉毛に何かが当たると、猫は反射的に目を閉じます。目を傷つけないようにするために眉毛が役立っています。

5.感情表現に使うことができる

猫は緊張したり怒ったりしたときは、顔に力がはいるので眉毛がつり上がります。

一方、リラックスしているときは眉毛に力が入りません。眉毛には猫の感情もあらわれているのです。

猫の「眉毛」の重要性

『猫の眉毛が切れたり抜けたりすると、平衡感覚を保てなくなったり、ものにぶつかるようになったりする』と言われています。

しかし、敵に襲われる心配もなく、どこに何があるのかを知っている慣れた場所であれば、眉毛がなくても生活することはできます。

他の猫に毛づくろいしてもらったときに噛みちぎられてしまったり、ストーブに近づきすぎてチリチリになってしまう場合もありますが、室内で暮らしている場合ほとんどの猫が問題なく過ごしています。一方、外で生活している猫の眉毛がなくなってしまうと不利になる可能性はあるでしょう。

また、反射的に目を閉じるのが遅くなり、目を守れなくなる可能性もあります。

眉毛がカールして目に刺さってしまうせいでカットが必要な猫もいますが、眉毛は敏感です。切ってしまった後に、猫がフラフラしたりものにぶつかったりするようになる可能性はゼロでないので、切る理由がなければ切らずにいる方が安心です。

まとめ

猫の眉毛はスッと長くて飾りのようにも見えますが、実は猫が猫らしくいるための役割を担っています。そのため、とくに問題がなければカットは必要ありません。

もし猫の眉毛を誤って切ってしまったり折れていたときは、猫がふらついていないか、注意深く確認しておきしましょう。


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情報提供元: ねこちゃんホンポ
記事名:「 猫の『眉毛』のヒミツ5つ 知っているようで知らないその役割や重要性