猫の病気の中で、一番怖い、と思われているのが「猫エイズ」ではないでしょうか。



「猫エイズ」と聞いただけで、「そんな猫飼えない。」「人にも感染するんじゃないの?」と心配する人がいるのでは?



愛猫が猫エイズにかかったら?もしものために、この病気の正しい知識を知っておいてください。



 

■猫エイズって人や他の動物に感染するの?




「猫エイズは飼い主にも感染するの?」



愛猫が猫エイズとわかった飼い主さんから、こう質問されたことがありますが、大丈夫。答えは「NO」です。



エイズは人間も感染する病気ですが、猫のエイズウィルスと人間のエイズウィルスは全く別物。猫以外に感染することはありません。



 

■猫エイズになったら、寿命はどれくらい?




エイズは不治の病、というイメージがあるせいか、すぐに死んでしまうのでは?と心配する飼い主さんは多いようです。しかし猫エイズは感染しても、しばらくはなんの症状もありません。



エイズに感染しても、数年から数十年、全く症状があらわれない猫もいます。この無症状キャリア期の猫のうち、20%の猫が病気が進行し、発病すると言われています。



1番知っておいて欲しいことは、猫エイズは感染しても、発症するまで非常に時間があるということ。



猫エイズに感染しても、全くなんの症状も出ないまま、天寿を全うする猫の方が多いのです。



 

■猫エイズの感染回路は?






気になる猫エイズの感染経路ですが、猫エイズウィルスは猫同士が舐め合ったり、触れ合う程度では基本的に感染することはありません。



猫エイズの感染回路は、猫同士の喧嘩です。咬み傷から体内に侵入することがほとんどなのだとか。



また、猫の交尾によって感染することもゼロではありませんが、ほぼないと言われています。そして猫エイズに感染した猫が妊娠しても、お腹の子供に猫エイズが感染することもありません。



出産して子猫が生まれても、母猫の猫エイズが感染することはありません。ただし、母猫が子猫を血がでるまで激しく噛んだら感染する可能性はありますし、母猫の母乳には「抗体」が含まれるため、子猫に感染はしていなくても、抗体検査で陽性反応が出ることはあるそうです。



 

■猫エイズが発症したらどうなるの?




猫エイズは、まず感染すると1ヶ月から1年の間に



・発熱

・リンパ節の腫れ

・下痢



という症状が現れる場合があります。しかしその後、数年から数十年、全く症状があらわれない無症状キャリア期があります。



その後、PGL期と呼ばれる全身のリンパ節が腫れる時期があります。その後発症した場合は次のような症状が現れます。



・発熱

・口内炎

・鼻炎

・皮膚炎

・下痢

・少しの体重低下



このような症状が1年以上続きます。その後の数ヶ月がいわゆる「エイズ期」となります。ここまで来ると、



・激しい体重の減少

・日和見感染

・悪性腫瘍



という症状が出てきます。



 

■日本の猫エイズ感染率は世界最高レベル




東京の都市部で外に出ている健康な猫を調査した結果、なんと12,4%の猫が猫エイズに感染していることがわかりました。



アメリカの猫エイズ感染率は5%程度、北欧やスイスでは猫エイズは0%だといいますから、日本の猫エイズ感染率は世界最高レベルといっても過言ではありません。



日本の他に、イタリアでも10%の猫が猫エイズに感染していることがわかっています。



なぜ日本の猫はこんなに猫エイズに感染している猫が多いのか?その理由は人の住居の密集度が影響していると考えられています。



人の住居の密集度が高いと、猫同士の縄張りを奪い合う確率が高くなります。テリトリーを奪い合うために猫の喧嘩が多くなり、結果的の猫エイズが増える原因となっているようです。



 

■最後に




いかがですか。猫のエイズ。正しい知識を身につけていれば、それほど恐れる病気ではありません。



しかし早期発見をすることで、猫の寿命を伸ばせる対策も立てられます。外で暮らした経験がある猫や、脱走した経験のある猫は、念の為動物病院で血液検査をしてもらうと良いでしょう。



複数の猫と暮らしていて、1匹だけが猫エイズキャリアを持っていたとしても、噛んで血が出るほどの喧嘩をしないなら、他の猫と一緒に暮らしても問題はありません。



猫エイズキャリアを持つ猫に一番NGなのは「ストレス」です。免疫力が下がらないように、愛情を込めて接してあげてくださいね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 日本の猫エイズ感染率は世界最高レベル。正しい知識を知っておこう