平成27年度、カロリーベースで考えると、日本の食料自給率はたったの39%。ちょっとこれ、かなり低く感じますよね。。。



国土の7割が「森林」の日本。全国の野生動物に農作物が荒らされる食害の被害総額は1年で230億円にも登るとか。



せっかく作った野菜や果物を、鹿や猪やサルに食べられてしまったら、それでなくても低い日本の食料自給率はもっともっと少なくなってしまう…。



しかし!そんな大変な問題を解決できるかも知れません。そのスーパーヒーローはなんと「猫」。そう、今あなたの足元で昼寝をしているニャンコです。



「猫が農作物を救ってくれました。猫のおかげで、私の畑は獣害被害にあっていません。」



そう語っているのは「縁側ネコ農法」の研究家渡部久さん。山梨県で10年に渡ってフィールドワークを続け、猫が自分の縄張り(彼の畑)を守るために日夜野生動物と戦っているのを観察しました。



夜は縄張りを厳戒パトロール、日中は縁側でのんびり昼寝。そんなキャットポリスが全国に広まれば、農作物の出荷量が上がるはず!



今回は、「縁側ネコ一家ありのまま」渡部久著 さくら舎 という本に書かれていた、猫のすごい縄張り意識をご紹介します。



 

■猫は縄張りを命がけで守る!




もともと猫は仲間同士でも自分のテリトリーをとても大切にする動物。パトロールは毎日の日課。見回りやマーキングなどによって自分の縄張りと相手との距離を厳重に線引きしています。



そしてそれは自分の子供でも同じ。生まれた子猫がオス猫の場合、母猫は生後半年程度で子離れし、自分の縄張りから容赦なく追い出します。(メス猫の場合は子育てを一緒に協力し合うのでそばで暮らすことがあります)



そんな縄張り意識の強い猫は、自分よりも大きな動物にも果敢に立ち向かいます。鋭い爪が最大の武器。鹿、猪、サルばかりかモグラやコガネムシといった小さな動物まで追い払ってしまうそうです。



 

■100メートルの縄張りを群れで守る






本の中で、縁側猫の群れの実権を握るのはハハケルという1匹のメス猫とその子供のメス猫たち。だいたい5匹の成猫が100メートル四方の縄張りを守っているとか。メスが足りない時はオスが出戻りを許される場合もあるそうです。



本の中で出戻りを許されたのはなんとオスの三毛猫。三毛猫のオスは極端に生殖能力が弱いので、メスの群れに入るのを許されたのかも知れませんね。



 

■猫は人間を守る




猫は自分の縄張りを守る動物ですが、縄張りでも「無人になってしまった家の畑」は守らないようです。この本の著者、渡部さんの隣の家が空き家になってしまった時、猫はその隣の畑を守ることを放棄して獣害に作物を食べられてしまったとか。



猫は人間が困るから畑を守ってくれるのでは?猫は人間を守ろうとする動物なのではないでしょうか。





いかがですか。もともと猫は養蚕農家のネズミを捕る動物として日本人から重宝され、お互い共存関係を築いてきた動物です。



猫は人間の利益を守ることでご飯をもらい、昼間は縁側でぬくぬく暮らすことを学んだのかも知れません。



なるほど~。猫はとても賢い動物ですね。しかしもしかしたら、猫にとって、人間も自分の縄張りの「一部」だと思っているのかも知れません。





*参考文献 「縁側ネコ一家ありのまま」渡部久著 さくら舎
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫が日本の農業を救うかも!?猫の「縄張り」を守る力はこんなに凄い!