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この中の2つ目は特に、愛情が足りないかも?と餌を使って喜ばそう、可愛がっていることにしようといった、飼い主さんの心理が強く働くようです。一番よくないことは餌やおやつで気を引こうとすることです。
また慢性的に孤独となった犬は、ストレスからやがて無気力になることはよく知られています。ここから運動不足と肥満が同時に始まっていきます。
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犬にとって、最も喜ぶことは「群れの中にいること」です。
犬は本来、単独行動を好まない生き物です。一匹では不安になり、落ち着きませんが、群れの中にいることで安心して行動できるのです。
家庭犬がほとんどになった現代では、その群れのリーダーが飼い主さんということになります。
1日の中で些細なことでも、犬と遊ぶ時間はどれくらいでしょうか?
5分以上、愛犬に構ってあげたことはありますでしょうか?
肥満の本質はここにあります。構わなければ、犬は関心や興味を失います。だからといって餌で気を引こうとしたり、多く与えれば、あるいは贅沢な食事を与えればというのは、大きな間違いです。
まず、犬と遊べる時間を作りましょう。これが絶対に大事なことです。
犬と一緒の散歩を「運動」と考える飼い主さんは多いと思います。しかし、実際は大した運動量ではありません。
犬にとっての散歩とは、縄張り確認と環境の変化のチェック、あるいは気になる他の方が飼っている、仲の良い友達に会うためです。
犬の散歩量を多くすることではダイエットは難しいです。
むしろ関節を痛めたり、心臓に過度な負担を強いるだけです。肥満の犬は、同時に筋力も落ちているという点に注意してください。
肥満とはいえないまでも、「最近太ったな」と思ったら、まずは与える餌やおやつを見直してください。
犬はご飯を食べる回数で満足度が高まっていきます。
与える量が適正であるのならば、それを細かく分けて与える回数を増やしてあげましょう。
そして、ドックランなどの専用施設を利用したり、開放的な広い場所で、犬と一緒に遊べる場所を見つけておきましょう。ダイエットに最も効果的なのは、飼い主さんと一緒に遊ぶことです。適切な給餌と遊びが最も効果的です。