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飼い猫に爪切りが必要な理由には、次の4つのものが挙げられます。
飼い猫の爪が長く伸びていると、自分の肉球を傷つけてしまうことがあります。肉球はとても柔らかく、一度怪我してしまうと直りも悪いので注意が必要です。
爪を伸びたままに放置しておくと、飼い主さんやその家族を傷つけてしまうことがあります。なぜなら、それだけ爪が鋭くなっているからです。
特に小さなお子さんのいる家庭では、ちょっとしたことで引っかかれると怪我を招きます。猫に引っかかれた傷口からは、ばい菌が入る可能性もあるので、猫の爪は定期的に切る必要があります。
一緒に同居しているペットがいる場合、長い爪で怪我をさせてしまう可能性があります。
爪が伸びていると、カーテンやカーペット、絨毯などに爪が引っかかったり、取れなくて手足を傷めたりする可能性があります。
また、ただ歩いているだけなのに、床や家具などを傷つけてしまうこともあります。さらにソファーや棚などで爪を研ぐこともあるので注意が必要です。
猫が爪とぎをし、古くなった爪がきちんと剥がれていれば特に問題はありませんが、いつも爪研ぎをしていても、古い爪が残り続ける可能性があります。
そのような場合、古くなった爪がどんどんと伸び続けてしまい、最終的に巻き爪となってしまう危険性があります。
爪切りをしないで巻き爪になってしまった場合、爪が肉球に当たるので、猫は痛みを感じ、ストレスにつながります。
爪切りは巻き爪の予防にもなる、とても大切なケアのひとつと言えるでしょう。
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子猫のときから爪切りをすることは必要です。なぜなら、子猫のうちから爪切りに慣らしておけば、成長してからも爪切りをしやすくなるからです。
では、子猫といっても、いつ頃から爪切りを始めればよいのでしょうか?
可能であれば、生後1ヶ月以降を目安に爪を切ってみることができるでしょう。ただし、子猫の爪がまだ短かったり、柔らかいなら、もう少し時間が経つまで待ちましょう。
子猫にも個体差があり、成長具合や爪の伸び具合は異なります。爪が硬くなり、強くなってきたと感じるときが、爪切りを始めるベストな時期と言えるでしょう。
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すでに猫を飼っておられる方の中には、「愛猫が爪切りを嫌がって困る」と悩んでいる方もいることでしょう。
では、なぜ猫は爪きりを嫌がるのでしょうか?その理由を知るなら、嫌がる愛猫に対して優しく接することができるでしょう。
猫の爪は自由に出し入れができるので、外敵から身を守ることができます。つまり、猫にとって爪は自分の身を守る唯一の武器であるため、爪を切られることを嫌がるのは本能と言えます。
猫が飼い主さんに爪切りされる場合、たいてい手足を触れ、動かないように固定されます。
手足を触れることがキライな子が多いため、触られると暴れてしまうようです。つまり、「手足を触られると爪切りをされる」と嫌なイメージが根付いていることが考えられます。
このような状況を避けるためにも、普段からスキンシップをとるようにしましょう。
猫が爪切りを嫌がる理由で一番多いのは、トラウマです。猫の爪には神経や血管が通っているため、そこを間違って切られてしまうと、出血したり、痛みを感じることがあります。
そのため、一度神経や血管を切られてしまった経験を持つ猫は、そのトラウマから爪切りを嫌がります。
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猫をはじめととするネコ科動物は、基本的に爪の出し入れができるようになっています。猫の爪は、外側と内側の二層構造で、内側の「クイック(Quick)」と呼ばれる部分には、神経と血管が通っています。
爪の外側部分は、鉛筆のキャップのように何層にも重なっており、内側から新しい爪が伸びてくると、外側の古い部分が剥がれ落ちる仕組みになっています。
猫の爪の外側は、猫が爪とぎをするだけでも剥がれ落ちていきますが、猫は爪研ぎを前足しかしません。
剝がれ落ちた外側の爪は、通常三日月型をしています。しかし、普段爪とぎをしない後足の爪が落ちると、爪の形がそのまま残っていることもあります。
このように爪の外側は爪研ぎで剝がれ落ちますが、先端は尖っているため爪切りする必要があります。
また、猫の爪は普段は指の中に隠れており、必要な時に腱に引かれて爪が飛び出すような構造になっています。そのため、爪切りをする時には、猫の指の根元を軽く押して爪先を出して爪を切る必要があります。