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人嫌いのワンちゃんが唸る理由は人が怖いからです。
ですから自分を守るために威嚇するのです。
しかし、慣れている飼い主に対して唸ったり、威嚇したりする場合は恐怖が原因ではないでしょう。
飼い主を威嚇するということは飼い主よりも自分の方が上であると考えているからこそ生じる行動です。
威嚇によって飼い主の行動を制限しようとしているわけです。
つまり自分の意志通りに飼い主を動かそうとしたり、自分の思い通りにならなかったときに怒りを飼い主にぶつけようとしたりするわけです。
こうした態度がよくあるようでしたら改善が必要ですね。
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ワンちゃんが飼い主の指示を聞いてくれないことがあるでしょうか。
大抵の場合は極端な態度に分かれることでしょう。
つまり、いつも飼い主の指示を忠実に守るか、まったく指示を聞いてくれないかのどちらかでしょう。
まったく指示を聞いてくれないと飼い主の皆さんは大変ですよね。
例えば「待て」とか「ダメ」などといった制止の指示を聞いてくれなければ強引に体で止めるしかありません。
家の中でイタズラしてやめなかったりするなら飼い主は疲れ果ててしまいます。
飼い主の指示を聞いてくれないということは、飼い主よりも自分の決定を優先していることになります。
こうした考え方は様々なところに表れてくるでしょう。
小さなことであれば見過ごすことも出来るかもしれません。
しかし、他のワンちゃんやお客さんなどに対する迷惑行為をやめないのであれば大きな問題に発展してしまいます。
こうした兆候が見えたら、できるだけ迅速にこの態度を改めさせる必要がありますね。
あなたのワンちゃんは飼い主さんや家族に身体を触らせてあげるでしょうか?
私たちがワンちゃんを触ろうと手を伸ばした時にそれを受け入れてくれるでしょうか?
嫌がって、逃げたり威嚇したりするようなことがあれば、それも生意気で問題となる行動と言えるでしょう。
特にワンちゃんの口元や足元、お腹などを触らせてくれるでしょうか?
この部分はワンちゃんにとって敏感で大切な部分です。
そうしたところは気を許している相手にしか触らせません。
自分のご主人様であると認めている相手であれば喜んで触らせてくれるでしょう。
このふれあいには飼い主の家族の中でもバラつきがあるかもしません。
家族でワンちゃんを飼っている場合、お父さんやお母さんには触らせてあげるが、子供たちには絶対に触らせないワンちゃんがいるでしょう。
つまり、人によって違った態度を示すのです。
飼い主さんの家族のみんなが触らせてもらえるような関係がベストです。
触らせてもらえない関係が定着してしまうなら、その関係を改善することは難しいのです。
飼い主の呼びかけにすぐに応じるでしょうか?
名前を呼んでみてください。
すぐに反応してこちらの方に近寄ってくるならお互い良い関係だといえます。
しかし、聞こえているにも関わらず、その呼び声を無視するようであれば、それは飼い主に対して生意気な態度をとっているのです。
もちろん体調が悪く近寄る元気がない場合もあるでしょう。
しかし、いつも飼い主の呼びかけに応じようとしない場合があります。
そして自分の都合のいい時には近寄ってくるでしょう。
ごはんの匂いがしたり、散歩に行ったりするときだけは呼びかけに応じるのです。
これは飼い主に対して健全な見方ができていない証拠です。
つまり、飼い主の都合には自分を合わせず、自分の都合がよい時にだけ動こうとしているのです。
飼い主ではなく自分の言うことを聞いているのです。
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これまでにご紹介したような生意気な態度を取ることがありますか?
そのような態度を頻繁に示すようであれば、それは飼い主とワンちゃんの関係が良くない証拠です。
ワンちゃんが飼い主に対して生意気な態度を示す理由は主従関係にあります。
本来であれば、人間が上の立場でワンちゃんがそれに従う下の立場でなければいけません。
しかし、その主従関係が逆になると、飼い主の言うことを聞かず、さもワンちゃんと飼い主が同等であったり、自分の方が格上であったりするような態度を取るようになるのです。
そうした見方はすべて生意気な態度に繋がってしまいます。
野生のオオカミや犬は群れを成して生活しています。
そうした家族のなかでは上下関係がはっきりと定まっており、基本的に自分よりも立場が強いものの言うことしか聞こうとしません。
そうした絶対的なルールを守ることで家族として組織だって生活できているのです。
飼い犬であるワンちゃんも自分が飼われている飼い主の家族の一員であると考えており、その中の順位付けを自分で行っています。
飼い主の皆さんは基本的に家族の中の一番順位が低いものはワンちゃんであるように扱っているでしょう。
もちろんこれは、ひどい扱いをするということではありません。
しっかりと秩序を保つためにそうするのです。
しかしワンちゃんの認識はそうでない場合があります。
家族の中で自分が一番だと考えていれば基本的に言うことを聞かないでしょう。
「ごはんくれる」、「散歩をしてくれる」という見方ではなく、「ごはんをもってこさせている」「散歩に連れて行かせる」といった上から目線なのかもしれません。
すべての事に対してそのような態度をとっているなら、当然飼い主さんたちは様々な問題を抱えるでしょう。
そうならないように飼い主さんたちは幼い時からワンちゃんにしつけを行なってきたと思います。
しかし、そのしつけの仕方によってワンちゃんが自分の立場を理解できていないままになっていることがあります。
ですから、叱る時も褒めるときもワンちゃんが分かるようにしなければいけないのです。
しつけが曖昧なせいでワンちゃんは自分が一番下だと認識できないままになってしまうのです。
そのまま成犬になってしまうとその価値観を覆すことはなかなか労力と時間がかかるでしょう。