任務を終えた隊員達を待っていたのは...

ダルメシアン現る!

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それは午前2:30頃のこと。HCFRの隊員達が任務を終え署に戻って来ました。消防車を格納しシャッターを閉めようとしたところ、見たこともない犬が滑り込むように入って来ました。
「すぐに隊員達に甘え始めたよ。尻尾フリフリだったからみんなのテンションもアップさ」HCFR広報担当のコリーさんはそう話します。
出典:https://www.thedodo.com/mystery-dalmatian-wanders-fire-station-2011777888.html

こちらが突然消防隊員達の前に姿を現した犬です。
見たところ、ダルメシアン、もしくはダルメシアンMIXのようですね。
とっても素直な瞳が印象的で、隊員達の心を掴むのも納得のかわいらしさですね。
しかしこの子は一体どこから来て、なぜ消防署の前にいたのでしょうか。

どこから来たんだい?

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その犬は首輪をしていませんでしたが、マナーの良さから隊員達は誰かの飼い犬だと推測しました。しかし念のためあたりを捜索したものの、飼い主らしき人はいなかったのです。
出典:https://www.thedodo.com/mystery-dalmatian-wanders-fire-station-2011777888.html

みなさんはなぜ欧米の消防署とダルメシアンには深い関係があるかご存じでしょうか?
消防が今のような車を使った形態になるずっと昔、消防車として使われていたのは馬車でした。
そして馬達を先導していたのがダルメシアンだと言われています。
その伝統が今でも受け継がれ、欧米、特にアメリカの消防署ではマスコット的存在なのです。

そんな消防署に迷い込んで来た一匹のダルメシアン。
消防車に乗せてもらって、まるで正式な消防隊の一員のようですね。

楽しい時間

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犬が少し汚れていたため、隊員達でシャンプーをしました
出典:https://www.thedodo.com/mystery-dalmatian-wanders-fire-station-2011777888.html

なんだかとってもほのぼのとしたシャンプーの風景ですね。
さすがアメリカの消防署は太っ腹だなと思われるかもしれませんが、現代の消防署では犬を署に置くことには制限があるのです。
その大きな理由の一つが万が一の事故を懸念してのことなのです。

365日24時間体制で緊急出動の要請に備えて待機している消防署では、消防車の出入りが激しく、出動の際に犬を事故に巻き込みかねません。
そのような理由から、犬を置いている消防署は非常に少ないのです。

10年以上前のお話ですが、ロサンゼルス消防局にダルメシアンが迷い込むといった出来事がありました。
その際も署に犬を置くことを懸念されましたが、のちにしっかり訓練を受け、防災教育の現場で活躍しました。
ですがこれは、その犬の飼い主が名乗り出なかったから実現したことなのです。

ボクはここの一員だワン!

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本来署に犬を置くことは制限されていましたが、この時は特別な措置が取られました。
「こんな偶然ってあるかい?ダルメシアンが消防署に迷い込んでずっとここに居るような振る舞いをしてた。彼は自ら来るべき場所に来たんだ。すっかり俺たちの一員さ」とコリーさん。
出典:https://www.thedodo.com/mystery-dalmatian-wanders-fire-station-2011777888.html

緊急出動に備えて待機中の隊員と触れ合うワンコ。
彼らのしたことは規則違反かもしれませんが、自ら署に姿を現したダルメシアンに運命的なものを感じての特別措置だったのでしょうね。

消防士のシフトは長く辛いもの。
署にもよりますが、ほとんどの場合24時間勤務の後、2~3日のお休みを取り、また24時間勤務に向かうという生活の繰り返しです。
そんなストレスの多い職場に一匹の犬の存在があれば、ストレスもどこかへ吹っ飛んで行きそうですね。
それだけダルメシアンは消防士達に崇められている大切な存在なのでしょう。

飼主探しを開始!

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隊員の誰もが犬がいる環境を気に入っていましたが、同時に飼い主を探す使命があることはわかっていました。そこでSNSで呼びかけをすると、ほどなく飼い主が名乗り出て来たのです。
「この子には模様に特徴があって、名乗り出た人の情報とマッチしたんだ。確実に本当の飼い主にこの子を返したかったからね」とコリーさん。
出典:https://www.thedodo.com/mystery-dalmatian-wanders-fire-station-2011777888.html

前述にもあったように、ロサンゼルス消防の場合、飼い主がみつからなかったことがきっかけで、正式に消防署の犬となりましたが、この子の場合、この時点ではまだ飼い主探しすら行われていなかった状態でした。
更にお行儀も良く人懐っこいことから、この子が誰かの飼い犬であることはまず間違い無いと隊員の誰もが頭では思っていたでしょう。
そしてSNSの呼びかけにもすぐ反応があり、決して捨てられたのではなくちゃんと飼い主がいるとわかった以上、隊員とこの子に残された一緒の時間はあとわずかになってしまいましたね。

意外と近所から来ていた

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その犬の名前はチコで、1日ほど行方不明だったことがわかりました。チコは署からわずか1.6kgほどの自宅から失踪していたのです。そして翌晩、チコは無事飼い主との再会を果たしたのです。
出典:https://www.thedodo.com/mystery-dalmatian-wanders-fire-station-2011777888.html

こちらがチコと飼い主さんとの感度の再会の様子です。
みんな笑顔であふれ、チコもなんだか嬉しそうですね。
しかしなぜこんな優しそうな飼い主さんのおうちから脱走してしまったのでしょう。
チコにとってはちょっとした出来心だったのかもしれませんね。

隊員達とチコの交流は続く

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隊員達はチコの飼い主がみつかり嬉しくもあり、寂しくもありました。
「複雑な気持ちだったよ。でも署とチコの一家に繋がりができたから、これからもちょくちょく顔を出してくれるはずだよ。いつでも大歓迎さ!」とコリーさん。
出典:https://www.thedodo.com/mystery-dalmatian-wanders-fire-station-2011777888.html

隊員達にとってチコを手放すのは辛いことだったかもしれませんが、チコの自宅から署が1.6kgならちょっとしたお散歩の距離。
せっかく芽生えた絆を途絶えさせないためにも、しょっちゅう顔を出して隊員達を笑顔にしてくれるでしょう。
今思うと、チコは消防の神様が送り込んだ天使だったのかもしれませんね。

情報提供元: mofmo
記事名:「 消防署に迷い込んだダルメシアン。救急隊員達の心を一瞬にして掴んだその理由とは?