ブームになってる猫ちゃん

ここ数年、ペット界では猫ブームが続いています。
各種メディアでも多くのネコちゃんに関する記事や番組を多く見かけるようになりました。

もちろん、猫は日本に古くから存在する動物の一つで人間と共に生活をしてきた歴史も長い動物です。
そのため、昔から猫を愛する人々は大勢いました。

そんな私たちの生活のずっと傍にいたネコちゃんですが、最近では実に多くの品種の猫が存在しておりまさにその特徴もさまざまです。

テレビや雑誌などでもたくさんの種類のしかもそれぞれ独特の可愛さをもったネコちゃんが紹介されたりしていますね。
中には、私たちの想像を超えたいわゆる「家ネコ」の枠を超えた”猫”を飼っておられる方もいらっしゃいます。

良く見る”猫”とは顔やちょっとした仕草は似ていますが、身体の大きさや餌や飼い方には多くの違いがあるようです。
また、可愛さも普通の猫にはない独特のものがあるようです。

今回は、その中でも「オオヤマネコ」について、どんな動物なのか?実際に飼うことはできるのかなど、掘り下げたいと思います。

オオヤマネコって?

Eric Isselee/shutterstock.com

まず、オオヤマネコがどのような動物なのか見ていきましょう!

基本情報

オオヤマネコ
ネコ科

・体長約55~130cm
・体重約5~35kg
・生息地ユーラシア大陸の温帯域から北部、また北アメリカ

オオヤマネコは多くいるヤマネコの中でも中型に属する種類で、今のところ4種が存在している。
4種については後ほどあげます。

顔立ちは、やはり野性味あふれる感じで猫と言うよりも若干ライオンやトラなどに似てもいます。
そして大きな特徴としては耳にあるリンクスティックと呼ばれる飾り毛でしょう。
耳は猫と同じように頭上部に三角の耳が付いていますが、その先に黒い毛がヒュッと伸び出ています。
このリンクスティックは実は重要な働きをしており、音や風の振動を読み取っているのです。
それにより、周囲にいるものも動きを把握しています。
オオヤマネコを詳しく知らなくても、この特徴のある耳は印象がある人は多いのではないでしょうか?
実は、この黒い飾り毛は頬にもありまた、尻尾の先にも黒い毛が生えています。

身体はどっしりとしていて重量感があります。
しかし、足がすらっと長く、足さきも大きいため全体の印象では、身体は大きいですがスマートな印象を受けます。

毛色は、全体的には淡い灰色、黄褐色・暗褐色と言った感じで、生息している地域で微妙に違いが出てきます。
そして、ベースの被毛の上に黒・茶色の斑点があるのがオオヤマネコの特徴です、この斑点も地域によって違いがあり、寒い地域に生息している種は斑点も薄くなり、足元に少しだけあると言った程度になります。
因みにお腹は全く違った色で、斑点もなく真っ白な被毛です。

性格はやや荒く、敵であるオオカミやトラが近づくと岩陰や木陰に身を隠すこともあるが、基本的に逃げて行くようなことはしません。
また、生活は基本的には単独で夜行性です。
稀に、大きな獲物を捕らえる場合に複数で小さなグループを組み、捕まえるとこがあります。

野生のオオヤマネコの食料

比較的捕獲しやすいウサギやリスなどの小動物を主に食料にしています。

オオヤマネコの身体能力は高く、跳躍力に優れ、泳いだり木登りも得意です。
また、行動範囲も幅広く時には一夜のうちに40kmもの距離を行動すると分かっています。
その為、食料も小動物だけに限られているわけではなく鳥類、魚類、両生類、昆虫なども食べ、力も強いためトナカイ、イノシシなどの比較的大きな動物もグループを作り捕獲して食べる時もあるのです。

4種のオオヤマネコ

・ヨーロッパオオヤマネコ
体長約70~130cm、体重約14~35kgとオオヤマネコの中ではもっとも身体が大きいものです。
生息地はヨーロッパからシベリアの森林地帯で、分布域が広いので一般的にオオヤマネコとして認知されているのがこの種類です。
黄褐色または赤灰色の毛色で、冬になると色が変わって灰色に近くなりますが、斑点は季節によって変わることはなく一年中、暗めの茶色の斑点があります。

・スペインオオヤマネコ
体長約60~110cm、体重約9~20kgとヨーロッパヤマネコに比べるとやや小さめの種です。
以前はヨーロッパヤマネコの亜種と考えられていました。
イベリア半島を生息地にしています。
また、オオヤマネコの中では生息数が少なく、絶滅の危険があるため国際自然保護連合によって絶滅危惧種に指定されています。
毛色は黄褐色で冬になると灰色に変化し、ヨーロッパヤマネコよりも被毛が短く、尻尾まではっきりと斑点が見られます。


・カナダオオヤマネコ
体長約60~110cm、体重約7~17kgでアメリカの北部からカナダやアラスカの主に針葉樹林を生息地としている種です。
寒い気候に順応するため、他のオオヤマネコと比べると被毛が厚く、足も大きい特徴があります。
毛色は褐色または茶褐色で、やはり冬になると灰色がかってきます。

・ボブキャット
オオヤマネコの中では最も身体が小さく、体長は約55~100cm、体重は5~15kgです。
生息地はカナダ南部からメキシコ北部でカナダオオヤマネコとは生息地が完全にわかれている、彼らは針葉樹林に生息しているがボブキャットは森林や岩場などを生活範囲としています。
尻尾は短めで先の方にはっきりではないが、黒の輪のような模様が見られ下の方は白っぽくなっている特徴があります。
毛色は、夏は黄色に近い赤褐色で、冬になると毛が長めになり色も灰色がかってきます。

この他にも実は、インドからアフリカ大陸にかけて生息しているカラカルと呼ばれる動物がおり、彼らもとてもオオヤマネコに似ています。
なので、アフリカオオヤマネコとも呼ばれたりしているのですが、彼らはオオヤマネコではなく、種類もカラカル属になるので上にあげた4っには入りません。

情報提供元: mofmo
記事名:「 オオヤマネコについて知ろう!飼うことはできるの?